花ごよみ

映画、本、写真など・

夜市 (恒川 光太郎)

2006-09-09 | 本 さ、た行(作家)


妖怪たちがさまざまな品物を売り、 
望むものが何でも手に入る夜市 
小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司、
自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買った。 
野球部のヒーローとして成長し、
甲子園にも出場した裕司だが、 
弟を売ったことに罪悪感を抱いていた。 
そして今夜、弟を買い戻すために
また夜市を訪れる。……内容は帯に書かれています。
 
第12回日本ホラー小説大賞受賞作。
全選考委員激賞!の文字。

今宵は夜市が…………そう告げたのは学校蝙蝠だった。
学校蝙蝠って!!??
冒頭の期待を抱かせる文章。 
ワクワクします。 
帯に書かれている内容を知ってても
知らずに読んでも
これはあまり関係ないようです。
内容だけでは感じ取れない 
あざやかな心象風景があります。

怖さまでは到達はしないけれども 
なぜか冷ややかな湿度感のある感触。
幻想的な世界。

兄と弟がどう決着をつけるのか、
興味を持って読んでいました。 
 
余り感じたことのない様な
独特の悲しみ、孤独感。 

しつこさはなくてさらりとした
不思議な感覚の読後感でした。



「風の古道」 

「夜市」と似た感覚を持つ物語。
この世、あの世の境目の世界。 
 
「古道」が目に浮かんでくるような風景描写。
ホラーという感じはしなくて
日本の地方に伝わる 
昔話のような気がしました。 
 
悲しみを漂わせながら
静かにストーリーは進行していきます。

なつかしい匂いのする物語でした。




コメント (6)
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カボチャ

2006-09-09 | 水彩画


画像クリックで拡大します。 

色も形も多種多様、
20グラム位のおもちゃカボチャから、
300㎏以上のジャンボな
カボチャもあります。
 
ズッキーニも仲間なのですね。 
花ズッキーニもあります。 
ハロウィンでもおなじみです。
コメント (2)
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