直感で蒲田に住むことにした。
引越しの朝、男に振られた。
そんな彼女、恋愛感情というものを信じていない。
名前は優子。
読んでいるときは面白いのですが、
読み終えて、少し経過すると、
余り頭の中に残っていない、
すーっと通りすぎていくだろう、
そう言った感じの本でした。
逃亡くそたわけと同じく精神に病を持つ主人公。
余り頑張らず、人生の波に逆らわず、
うまく乗りながら生きていってる感じ。
そこで出逢う男のなかにも、
自分を理解してくれるということに、
好意、思いやりと同等の価値を見いだしている。
周りの男達も、普通の人達を
基準にしてみれば、どこかずれている。
自分で自分の精神のサイクルを自覚しながら
心の管制をしている。
心を暗い底に沈み込ませることはなしに、
壊れそうな精神でも、肩の力を抜いて、
淡々と生きぬくことが可能なような気がする…。
そしてイッツ・オンリー・トーク 、
全てはムダ話。と結んでいる
やわらかい生活というタイトルで、
寺島しのぶ主演で映画化されていました。
〔第七障害〕
主人公順子。
一話に比べればごく普通の人。
心に傷は持っているけど…。
別れた男の妹と同居、
乗馬仲間との再会、
そして二人で群馬へと旅立つ。
青い湖。
この世の果て、いや、逆にここが世界の始まり。
この地は馬の天国かも知れない。
その光景を胸にしまい、
障害レースで馬を死なせた
トラウマを乗り越えられる予感。
こちらの作品は、ほのぼのとした
やさしさを感じます。