花ごよみ

映画、本、写真など・

イッツ・オンリー・トーク (絲山 秋子)

2006-09-05 | 本 あ行(作家)



直感で蒲田に住むことにした。
引越しの朝、男に振られた。 
そんな彼女、恋愛感情というものを信じていない。
名前は優子。


読んでいるときは面白いのですが、
読み終えて、少し経過すると、
余り頭の中に残っていない、 
すーっと通りすぎていくだろう、
そう言った感じの本でした。 
 
 逃亡くそたわけと同じく精神に病を持つ主人公。
余り頑張らず、人生の波に逆らわず、
うまく乗りながら生きていってる感じ。

そこで出逢う男のなかにも、 
自分を理解してくれるということに、 
好意、思いやりと同等の価値を見いだしている。

周りの男達も、普通の人達を
基準にしてみれば、どこかずれている。 

自分で自分の精神のサイクルを自覚しながら
心の管制をしている。

心を暗い底に沈み込ませることはなしに、
壊れそうな精神でも、肩の力を抜いて、
淡々と生きぬくことが可能なような気がする…。
そしてイッツ・オンリー・トーク 、
全てはムダ話。と結んでいる

 やわらかい生活というタイトルで、
寺島しのぶ主演で映画化されていました。


 
〔第七障害〕

主人公順子。 
一話に比べればごく普通の人。
心に傷は持っているけど…。

別れた男の妹と同居、
乗馬仲間との再会、
そして二人で群馬へと旅立つ。
青い湖。
この世の果て、いや、逆にここが世界の始まり。 

この地は馬の天国かも知れない。
その光景を胸にしまい、
障害レースで馬を死なせた 
トラウマを乗り越えられる予感。

こちらの作品は、ほのぼのとした 
やさしさを感じます。











コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 絡み合ったつる性植物 | トップ | 白いデュランタ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (june)
2006-09-07 21:25:31
kazuさん、こんばんわ。お久しぶりです!

涼しそうなデザインにほっと一息つきました♪



これは読み終えた後に突き放されて呆然としました。

でも今になると妙に心に引っかかっている作品でもあります。

映画はどんな感じになってるんでしょうね。

DVDが出たら借りてみようと思ってます。
返信する
juneさん、こんばんは。 (kazu)
2006-09-07 23:16:56
お久しぶりです♪



なんか深いところがあるような

気もします。  

そうですね。

突き放された感じもします。

映画、タイトルが違っていたのですね。

配役を見たら面白そうです。





返信する

コメントを投稿

本 あ行(作家)」カテゴリの最新記事