花ごよみ

映画、本、写真など・

単騎、千里を走る。

2006-01-28 | 映画
           (試写会にて
 
 監督はチャン・イーモウ。
 「HERO」「LOVERS」より
 「初恋の来た道」「あの子を探して」のような
 ヒューマン路線。

 日本でのシーンは「鉄道員」「ホタル」の
 降旗康男監督が担当。 

 健さんを尊敬してるというチャン・イーモウ監督が、
 健さん主演で製作された中国映画。 
 
   
 言葉数が少ないために、 
 息子とのコミニュケーションが取れず、 
 誤解を招いていた漁師。 

 生命の危機に晒されている息子の、 
 果たせなかった想い。
 その想いを伝えるため、
 息子の代わりとして、 
 仮面劇の舞踏家を探しに、 
 中国雲南省へと単身旅立つ。
 
 日本語通訳が怪しい通訳の男性は、 
 何となくユーモラスで 
 いい味を出しています。
 携帯を中継としての通訳、こみいっていて面白い。 
 
 ビックリしたのは永遠と続く食卓の光景。
 あのシーンは映画と関係なく、
 実物の健さん本人を歓迎してのこと??

 子供が登場する頃から、 
 映画は磁力を持ち始め、 
 観ている者の心が引き寄せられて行きます。 

 出演した人は地元の普通の人々だそうです。

 印象に残ったのは、
 特徴のある切り立った石の風景。
 これは絶景です!!
 あの岩は砂岩?それとも石灰岩?? 

 子供の純真さ、村の人たちの素朴さ。
 雄大な自然、風景の素晴らしさ…… 

 素朴な人々との出会いによって、
 心を開いていく主人公。 
 
 優しさを表現することがどうしても出来ない父親。 
 高倉健がその雰囲気をうまく体現しています。 
 無口で朴訥とした感じの演技が、 
 この父親のイメージに重なります。 
 
 中国側はプロの俳優じゃない人達が出演しているので、
 ドキュメンタリーを観ているような感覚になる作品。

 内容に派手さはなく、淡々とした物語の進行です。 
 でも、自然と涙がにじんでくる シーンもあり、 
 上映時間はあっという間に過ぎていきます。


 高倉健の俳優としての思い浮かべる姿そのものの 
 魅力による作品なのでしょうか。 

 健さんの映画ということなのか、 
 試写会会場にしては珍しく、
 高齢の男性が多く来場していて、
 いつもとはかなり違った雰囲気。
 
 エンドロール後は所々で、 
 拍手が起こっていました。 
 
 司会は谷口キヨコさん。 
 あの可愛い声を、生で聞くことが出来ました♪








コメント (5)
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