福山の事件の審理について報道がされています。刑事裁判を担当していると,事件として来る可能性の高い類型の事件ではないでしょうか。私も担当したことがあります。悩む親御さんが多いのはよくわかります。孤立しないようにと言うのは簡単なのですが・・・。日本自閉症協会の支部や都道府県や政令指定都市にある発達障害者支援センターに相談することができるようです。以下,共同通信からです。
広島県福山市で昨年、自閉症の長男(5)と二男(3)を殺したとして殺人罪に問われた無職泉ひろみ被告(35)は25日の広島地裁(奥田哲也裁判長)の公判で被告人質問に答え、「世間では障害者は不幸という見方が強く、生きていても幸せになれないなら一緒に死んだ方がいい」と殺害を決意した心境を話した。
泉被告によると、二男は知的障害もあり、パニックになると手に負えなかったといい「わたしの養育方法が間違っていたのか」と悩んでいたと説明。一方で「かわいいという気持ちはなくなっていなかった」と言葉を詰まらせた。
また「夫に助けを求めたが、『おまえの育て方が悪い』と言われた」「自閉症は障害なので薬をのませるものではないのに、母親に『のませろ』と言われ無理解だと思った」と孤立感を深めていった状況を話した。
奥田裁判長は、弁護側が求めた精神鑑定の実施を決めた。
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