先住民族関連ニュース

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白老に国立博物館 アイヌ民族 共生の象徴に

2011-12-23 | アイヌ民族関連
<北海道新聞12月23日朝刊掲載>

 政府は22日、胆振管内白老町に予定しているアイヌ民族の「民族共生の象徴となる空間」(共生空間)に国立博物館を設置する方針を固め、来年度予算案に調査費約600万円を計上することを内定した。これにより道内初の国立博物館が誕生することになる。
 共生空間は、政府のアイヌ政策推進会議の作業部会が6月、候補地として白老町のポロト湖畔を選定していた。同部会は空間内に慰霊碑や公園のほか、アイヌ民族の歴史や文化を紹介する博物館などの展示施設の設置を検討してきており、博物館のあり方については、同部会の報告書が「国が主体的に整備する」と定めていた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/339534.html

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アイヌ民族教育の軌跡を出版へ 釧路

2011-12-23 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 12/23 10:00)

 【釧路】明治から大正期にかけて釧路市内の春採アイヌ学校(のち春採尋常小)の教師を務め、アイヌ民族の教育に尽くした永久保秀二郎(1849~1924)の日記が来年、アイヌ文化振興・研究推進機構の助成で出版される。読解に取り組んできた「永久保日誌を読む会」(高井博司代表)は「教育史や郷土史研究に欠かせない資料」と意義を語る。(小坂洋右)
 宮城県出身でクリスチャンだった永久保は、1891年(明治24年)から1920年(大正9年)までの29年間、アイヌ民族が暮らす春採に暮らしながら釧路聖公会が運営する同学校で教えた。日記は亡くなるまで33年間に及び、出版は上下巻計約千ページになる。
 次第に民族の境遇に同情していく心境や地域で行われた熊の霊送り(イヨマンテ)の様子、頻繁に学校視察があったことがうかがえるほか、市内や国内の事件・災害、釧路の花鳥歳時記なども丹念に書き込まれている。
 市の指定文化財として市立釧路図書館に保管されている原本を、地元高校の元国語教員らが2001年に「読む会」を結成して読み解いてきた。一昨年、けん引役の初代代表永田秀郎さんを亡くしたが、遺志を継いで原稿をほぼ完成させた。
 高井代表は「当初は活字化したものをDVDに記録することを目指したが、出版助成が得られたので印刷物として出せることになった。郷土史の裏づけにも活用できる貴重な資料」と話す。2月末出版予定で、上下各100部印刷。アイヌ民族の団体や図書館、研究施設などに配布する。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/339515.html

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丸木舟建造へカツラ伐採 平取

2011-12-23 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 12/22 10:00)

 【平取】道アイヌ協会平取支部(木村英彦支部長)は19日、アイヌ民族伝統の丸木舟「チプ」1隻を新しく造るため、町内岩知志の国有林でカツラの木1本を伐採した。
 カツラは樹齢約300年で、直径1・2メートル、高さ20メートル。日高北部森林管理署から払い下げを受けた。伝統技術の伝承のため、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構の助成を受けて実施。平取での新造船は2年ぶりとなる。
 支部の会員ら9人が参加。伐採前には、木村支部長が「けが無く作業を終えられるようお守りください」とアイヌ語で山の神に祈りをささげ、二風谷の工芸家尾崎剛さんがチェーンソーで15分ほどかけて切り倒した。
 今後、二風谷の作業場で、尾崎さんが講師となって支部の若手を中心に来年2月中旬までにチプを完成させ、8月の舟下ろしの儀式チプサンケで、進水させる予定。(成田智加)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/339326.html

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