伝統のサケトバづくり 千歳

（北海道新聞　12/09 10:00）

　【千歳】アイヌ協会千歳支部（中村吉雄支部長）は、アイヌ文化の伝統料理を伝えようと、サケトバづくりの講習会を初めて開いた。
　蘭越生活館（新星１）で３日に行われ、同支部とアイヌ文化伝承保存会の会員合わせて１７人が参加。３０年間、毎年２００匹のサケをトバに加工している市内の北野貢さん（７２）が講師を務めた。
　サケ５０匹を３枚におろす作業からスタートし、大きな鍋にしょうゆやミリン、酒などを豪快に注いだ。会場の調理室には、「目分量、目分量」「よしっ、止めて」という声が響き、参加者は味見をしながらサケトバの味を体で覚え、サケを漬け込んでいた。４日から、それぞれの自宅で乾燥させている。（鈴木誠）
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/336843.html