ELLE 2011/12/13
オーストラリア東海岸には、先住民族のアボリジニ聖山「ウォーニング山(マウントウォーニング)」をはじめ、強いエネルギーを発する場所がいくつかある。クイーンズランド州からもニューサウスウェールズ州からも行けるパワースポットへ、気のチャージに出かけてみては。
車を走らせていると、人の顔の形をした山が見えてくる。世界遺産保護区群のなかにあり、オーストラリア大陸で一番早く朝日がさすといわれるウォーニング山。標高は1,156メートル、オーストラリア東海岸の最高峰だ。ウォーニング山(=警告の山)と名付けたのはオーストラリア大陸を発見したキャプテンクックだが、先住民・ブンジャラン族は、この山への敬意をこめて「ウランビン=雲をつかむもの」と呼んで崇めた。彼らは山の麓に住み、民族の儀式を山で行ったという。
かがり火を焚き、民族に伝わる楽器を演奏し、この山でアボリジニに古来から伝わる儀式を行ったという。
車を降りて、植生植物が茂るうっそうとした森に足を踏み入れると、ほてっていた頬に冷気を感じる。むせかえるように濃厚な緑の薫り。澄んだ湧水が集まって、古木が重なり合う深い森に小川となって注ぎ込む。日光がさえぎられているはずだが、不思議と温もりを感じるのは亜熱帯の大地のせいだろう。ブンジャラン族にとっては母なる山だったウォーニング山。岩は苔蒸して、西洋人が上陸するずっと以前からあった未知の大陸の歴史を物語る。
山頂までは亜熱帯雨林と平原を抜ける、変化に富んだ山道が続く。ほとんどが未舗装で頂上付近はチェーンが必要な険しい道のりだが、ニューサウス・ウェールズ州を一望できる山頂は清々しい空気が流れ、浄化された気持ちに。明け方の光景はさらに幻惑的で、先住民族の儀式が目に浮かぶよう。登山に心得があるならトライしてみる価値がある。
山頂を目指さずとも、山の入り口から始まるウォーキングトラックを歩けば、充分にその聖なる空気を感じることができる。ブンジャラン族のなかでも、この山に入ることができたのはごく一部の選ばれた人間だったとされる。多くの人々は、山の頂を見ることができる麓の川で、石を積んで願いが叶うよう祈ったとされる。今でも、この河原には、訪れた人が大小の石を積み上げた跡がある。
http://www.elle.co.jp/wellness/trend/mt-warning_11_1213
オーストラリア東海岸には、先住民族のアボリジニ聖山「ウォーニング山(マウントウォーニング)」をはじめ、強いエネルギーを発する場所がいくつかある。クイーンズランド州からもニューサウスウェールズ州からも行けるパワースポットへ、気のチャージに出かけてみては。
車を走らせていると、人の顔の形をした山が見えてくる。世界遺産保護区群のなかにあり、オーストラリア大陸で一番早く朝日がさすといわれるウォーニング山。標高は1,156メートル、オーストラリア東海岸の最高峰だ。ウォーニング山(=警告の山)と名付けたのはオーストラリア大陸を発見したキャプテンクックだが、先住民・ブンジャラン族は、この山への敬意をこめて「ウランビン=雲をつかむもの」と呼んで崇めた。彼らは山の麓に住み、民族の儀式を山で行ったという。
かがり火を焚き、民族に伝わる楽器を演奏し、この山でアボリジニに古来から伝わる儀式を行ったという。
車を降りて、植生植物が茂るうっそうとした森に足を踏み入れると、ほてっていた頬に冷気を感じる。むせかえるように濃厚な緑の薫り。澄んだ湧水が集まって、古木が重なり合う深い森に小川となって注ぎ込む。日光がさえぎられているはずだが、不思議と温もりを感じるのは亜熱帯の大地のせいだろう。ブンジャラン族にとっては母なる山だったウォーニング山。岩は苔蒸して、西洋人が上陸するずっと以前からあった未知の大陸の歴史を物語る。
山頂までは亜熱帯雨林と平原を抜ける、変化に富んだ山道が続く。ほとんどが未舗装で頂上付近はチェーンが必要な険しい道のりだが、ニューサウス・ウェールズ州を一望できる山頂は清々しい空気が流れ、浄化された気持ちに。明け方の光景はさらに幻惑的で、先住民族の儀式が目に浮かぶよう。登山に心得があるならトライしてみる価値がある。
山頂を目指さずとも、山の入り口から始まるウォーキングトラックを歩けば、充分にその聖なる空気を感じることができる。ブンジャラン族のなかでも、この山に入ることができたのはごく一部の選ばれた人間だったとされる。多くの人々は、山の頂を見ることができる麓の川で、石を積んで願いが叶うよう祈ったとされる。今でも、この河原には、訪れた人が大小の石を積み上げた跡がある。
http://www.elle.co.jp/wellness/trend/mt-warning_11_1213