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科学と疑似科学

2016-03-03 16:26:25 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「科学と疑似科学」です。

先日、近所の本屋に行った時に、いつものように何も買わずに帰ろうとしたところ、なぜかいつもは通り過ぎる新書の棚で、チョッと気になるタイトルの本を見つけました。

その新書のタイトルは「なぜ疑似科学が社会を動かすのか ヒトはあやしげな理論に騙されたがる」(PHP新書 石川幹人 著)です。それは石川幹人(いしかわ まさと)という名前に親近感を抱いたからではありません。純粋にその本の内容に魅かれるものがあったので、購入して読みました。

著者の専門は認知情報論および科学基礎論です。私の興味の守備範囲内に入っていると思いました。

その本を読み始めると、タイトルの答えはすぐに序章で明らかにされておりました。それは「狩猟採集時代を生き抜くために法則が生まれた」という進化生物学的な解釈です。私は、なるほど、と思い読み進めました。それからは興味深い内容が4部構成でわかりやすく展開しておりました。(金縛り、パワーストーン、オーラ、お守り、星占い、超能力、心霊、科学、気功、伝承技能、錬金術、マスメディア、学会、サプリメント、水ビジネス、放射線被害、性格判断、等々、話題豊富です。)終章では科学と疑似科学に対する適切な向かい方について書いてあり納得しました。

蔓延する疑似科学は悪徳商法に利用されるなどの社会的問題が伴います。科学リテラシーは現代人が身に付けなければならない基本的な技能だと思います。

良書に出会えたと思いました。


なぜ疑似科学が社会を動かすのか (PHP新書)
石川 幹人
PHP研究所
コメント
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