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鉱物の部屋へのいざない

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大雨の産物

2013-08-20 11:58:44 | 日記・エッセイ・コラム

今日は久しぶりの雨です。昨日までの数日間は本当に暑かったようで、小松では5日連続の猛暑日だったそうです。毎日お店にいると、それほど暑いとは感じないのですが、どうも今年の夏は記録的な暑い夏になりそうです。記録的というと先日の小松の大雨も記録的でした。梯川の水位も観測史上最高値を記録しました。どうも極端な暑さと大雨は共存するようです。

記録的な大雨は思わぬものをもたらしてくれます。

昨日、石川県鉱物同好会の山本会長がお店に来て下さりました。そして、先日の大雨の翌日に金平で採集されたという紫水晶を見せて下さりました。それが次の写真です。

Photo

最大のものは17cmの長さになります。

金平産の紫水晶で、このサイズのものは非常に珍しいと言えます。尾小屋鉱山資料館でもこのサイズのものは展示されておりません。

これが鉱山稼働時代ではなく、今年、それもつい先日採集されたもである、という事が信じられません。あらためて金平の潜在力を感じてしまいました。そういえば、先日、Sさんもちょうど同じ頃に採集されたという紫水晶を見せに来てくれました。それは「亀の手ちゃん」と命名されている紫水晶を少し小さくしたそっくりさんでした。どうも金平にはまだまだ、とんでもないものが潜んでいそうです。

そのような、とんでもないものは、ふつうの採集では見つかりません。たとえ、ひとが大穴を掘ったとしても、それらを見つけ出す確率は非常に低いと言えます。それは今年のような異常ともいえる気象条件に因る大雨という現象の結果、現れてきたと言えるでしょう。それが現れてきた事も自然現象の成せる業だと思います。

ただ、大雨でそれらがどこからか流されてきたとしても、それらを探し出すというひとの努力と運が必要です。その事は自然とひととのコラボレーションの結果といえるかも知れません。 

昔から良く言われている事かも知れませんが、大雨の後は大物が採れる、という事は正しいようです。

この大きな紫水晶はしばらくお借りしております。原物をご覧になられたい方は申し出て下さい。すぐ出せるようにしておきます。

コメント
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