ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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フラーレン

2012-05-25 11:16:15 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日、FM-N1の小杉さんから、その日の北陸中日新聞にフラーレンの記事が出ていました、と教えてもらいました。どうして小杉さんから、そのような話が出てくるかと言うと、店にそのフラーレンの模型を置いてあったからです。

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その中日新聞の記事は「フラーレン生成を解明」とあります。フラーレン発見は1985年ですが、まだその炭素分子の生成される仕組みは解明されていなかったのです。

今回の実験で解明された事は、小さなフラーレンが大きくなるという生成の過程が明らかになったとしています。

そういえば、天然のフラーレンを含むシュンガイトという鉱物があります。

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ロシア カレリア共和国産 シュンガイト

このシュンガイトはフラーレンを含むとして、鉱物的な研究は詳細にされていますが、実はその起源は不明なのです。

また、今年の2月24日、NASAが宇宙空間で初めて固体のフラーレンを発見というニュースがありました。

今年は何となくフラーレンに関するニュースが多いような気がします。

石の華のフラーレン関係のニュースをひとつ

先日、なんなさんがお店の水晶の棚から見つけたカットされた水晶、何となくフラーレンの形に似ていると思っていましたが、それは五方十二面体という形でした。その形はフラーレンの形である切頂二十面体と双対の関係にある形でした。

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フラーレンは準正多面体であるアルキメデス立体のひとつですが、アルキメデス双対とは面の中心を結ぶと元の準正多面体になる立体です。

私がこの水晶をどこで入手したかはよく憶えていません。ただ、形の美しさに魅かれて入手していたものです。フラーレンと関係のあった形であったとは知りませんでした。

フラーレン、まだまだ未知な部分が多い不思議な立体です。


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FM-N1の番組にゲスト出演

2012-05-24 11:36:42 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は野々市市のコミュニティFMであるFMN1の「N1コミュニティ」(10:15~11:15)にゲスト出演してきました。石川県鉱物同好会の河合副会長と二人で出演し、鉱物趣味の話や同好会の事、石の華の事、そして河合副会長が採取してきた鉱物の事などを生放送でお話ししました。

番組パーソナリティはポテトシスターズこと安宅三枝さんと小杉由美子さんです。お二人とも番組歴十年以上のベテランです。緊張することもなくリラックスした雰囲気で、まさしくラジオ版井戸端会議でした。

河合副会長の柔らかい口調のお話に、こちらも自然に合わせられました。リスナーの方から一人でも多く、鉱物に興味を抱いて頂けましたら幸いです。

FM-N1の皆様には感謝しております。貴重な機会を作って下さり、本当にありがとうございました。

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そうそう、番組が始まる前の時間にパーソナリティの小杉さんの石コレクションを見せてもらいました。アメシストなどのきれいなタンブルが箱に詰まっていました。それらは十数年前に金沢駅にあった「ザ・ネイチャー・カンパニー」で買った石達だそうです。小杉さんも石好きだったのです。このエリアにも鉱物趣味予備軍の人は多いだろうと思いました。

その小杉さんのコレクションの中にテレビ石がありました。私も鉱物に、ハマる初期の頃、このテレビ石の不思議さに心躍った経験があります。そのテレビ石の状態が非常に良かったので、私は最初それは人工のテレビ石かな?と思いましたが、しっかりラベルが付いており、アメリカ カリフォルニア ボロン産となっていましたので、やはり天然石だと分かりました。

最近は宝石だけではなく、普通の鉱物標本にも人工のものが出てきております。人工のものでも、それはそれなりの価値があるとは思いますが、それが天然なのか人工なのか、はっきりさせる必要性があると思います。

人工鉱物、そのうちブログのテーマにしたいと思います。

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東京スカイツリー

2012-05-22 11:15:44 | 日記・エッセイ・コラム

昨日のニュースは金環日食一色だったような気がします。

このブログの「おすすめ」にある「635とオトモダチ」のMさんの金環日食連続写真はおすすめです。是非。ご覧になって下さい。

今日のニュースは東京スカイツリー一色だと思います。世の中、平和なニュースで良い事です。

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上の写真はメキシコ産のセプタークォーツです。セプタークォーツの和名は松茸水晶で、その外形からその名が付いています。写真のセプタークォーツは松茸とは逆の先細りタイプで、リバースセプターといいます。

この水晶を見ていると東京スカイツリーを連想してしまいます。特に二つ目の写真のものは右の方に東京スカイツリーイーストタワーもあります。三つ目の写真の水晶は上部の展望部分に特徴があり、他のタワーにも見えますが、写真の上部の黒い影の部分も含めて見ると、やはり東京スカイツリーに見えて来ます。

このセプタークォーツも平行連晶の一種です。前にも書いたかも知れませんが、軸を共有している事により、平行連晶と見なされます。

では、セプタークォーツの成因はどのようなものなのでしょうか?いろいろ考えられますが、最近は自分で考えるよりも、すぐWeb検索してしまう習慣が付きました。

検索で、「松茸水晶の成因に関する研究」(山梨県立宝石美術専門学校の高橋泰氏)という論文が見つかりました。とりあえず、ブックマークして、後日、じっくり読む事にします。

思うに、インターネットの検索で調べる作業は便利になりましたが、便利すぎて自分で考える事が疎かになってきているような気がします。また、検索結果が非常に多いケースが多いようにも思えます。キーワード検索で何万件の検索結果が出てきても、せいぜい数ページ見るのが大半だと思います。インターネットの世界では、そのほとんどの情報が活かされていないのです。

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カキツバタと金環日食

2012-05-21 12:05:35 | 日記・エッセイ・コラム

今朝は早起きして、兼六園に行きました。兼六園は早朝無料開園していました。

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兼六園はこの季節ならではの光景が見れます。この写真は手前から、つつじ、カキツバタ、徽軫灯籠(ことじとうろう)です。つつじもカキツバタも今日の特別な朝日を浴びて輝いていました。この季節の兼六園は何と言ってもカキツバタです。カキツバタの季節は金沢が最も輝く季節だと思います。

兼六園を散歩した後、金沢城公園に行きました。今日は金環日食の日です。金沢城公園は空が広く、天体ショーを見るには絶好の場所です。

Img_0786_2

この写真は午前6時半頃の太陽の写真です。iPhoneに偏光板2枚を重ねて撮りました。偶然虹色の光の柱が写りました。よく見ると太陽の周辺に小さな光の粒が3つ写っています。それらを拡大すると少し欠けた太陽が映っている像だと分かります。恐らく偏光板に映った太陽の反射像だと思います。

金沢城公園に7時15分頃までいました。帰る時、周りの風景がいつもと少し違って見えました。何となく少し暗いような雰囲気で、朝なのに何か夕方のような明るさでした。そして、この不思議な雰囲気はどこかで見た事のあるようなデジャビューに似た感覚でした。これは何だろうと?と思いながらジョルジオ・デ・キリコの絵を思い出しました。確か、アリアドネの憂鬱、だったであろう絵を思い浮かべました。それは夕方のような明るさだったせいかも知れません。

家に帰る途中でも金環日食の写真を撮りました。

Dscn4018

さらに家に帰ってからもベランダに出て写真を撮りました。

Dscn4026_3

この最後の写真は面白く、偏光板に反射して映ったファントム太陽が数多く写っています。

今回の金環日食は思っていた以上に長く続きました。今回は金沢では完全形ではありませんでしたが、天気も良く、貴重な体験を出来ました。

最後に、石のブログなのに、なぜ金環日食なのか?について一言。

太陽は恒星という天体ですが、金環日食を起こす月は地球の衛星という天体であると同時にそれは巨大な岩石だという事です。実は月は巨大な石だったのです。

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水晶の写真集

2012-05-20 10:39:13 | 日記・エッセイ・コラム

一冊の水晶の写真集があります。その本のタイトルは「地殻の花 水晶の生態」(大塚未石著1997年朝日新聞名古屋本社編集制作センター制作)です。

私がその本を見たのは名古屋の鶴舞図書館の地学関連の本棚です。もう十年位前になります。石好きの私は、そのタイトルに魅かれその本を手にしました。

その本は自費出版なのでしょうか?恐らく著者は鉱物コレクターで、ご自身の水晶コレクションを写真に撮り、それを本にしたものだろうと思います。その本はタイトル通り、いろんな種類の水晶が載っておりました。「地殻の花」とはうまく表現していると思いました。「水晶の生態」とは少し変な表現です。しかし、著者の愛石の様子が納得できる表現です。私はその本の著者を知らないのですが、恐らく年配の方で愛石趣味の方だろうと想像しています。

その本は図書館の本です。当時、その本を購入しようと思って探しましたが、なかなか入手困難な本でした。そして、当時ちょうど鶴舞図書館に勤めていた友人にその事を話した記憶があります。

それから数年後の事です。鶴舞図書館勤務の友人から吉報がありました。その「写真集 地殻の花 水晶の生態」が除籍になった、という連絡でした。どうも図書館では貸出が少ない本や資料的な価値がないと思われる本はリサイクル資料として処分されるようです。

私にとってはラッキーでした。私はその友人に頼んで、その本を譲ってもらいました。

捨てられるものでも、ある特定の人にとっては、それはお宝です。私にとっては、その本は正にお宝でした。

その本は今、お店に置いてあります。興味のある方はいつでも見れます。

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