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鉱物の部屋へのいざない

ゲーサイト

2015-07-11 09:29:00 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「ゲーサイト」、昨日の「ゲーテ」からの流れです。

ゲーテの鉱物コレクションは現在はドイツ ヴァイマールのゲーテハウス(国立ゲーテ博物館)にあり、数個の小型保管キャビネットの上面に展示されたものだけが見られるそうです。それには拳大の水晶や見栄えのするものが選ばれているらしく、それ以外は収納され非公開だそうです。そこにゲーテの名の付く「ゲーサイト」が展示されているかは不明です。

「ゲーサイト」は鉄の水酸化物で、鉄が水に触れて錆びる場合にできる鉄錆のようなものです。そう言うと、それほど魅力的には思えませんが、実はその結晶は美しい針状結晶になります。

「ゲーサイト」の写真を数点出します。







上の三つの写真はアメリカ コロラド州 レイク・ジョージパーク産のゲーサイトの結晶です。針状結晶の集合体になっており、複数の放射状の花のような形状が魅力的です。





上の二つの写真はブラジル ミナスジェライス州産のゲーサイトの表裏です。和名の針鉄鉱らしい結晶集合体だと思います。これらは肉眼的にも針鉄鉱という感じに見え、結晶好きにはたまらない標本だと思います。





上の二つの写真はブラジル産のフラワー状アメシストの群晶とインクルージョンとして水晶の中にはいっているゲーサイトです。(これは決してスーパーセブンと言われるようなものではありません。)

「ゲーサイト」はゲーテの名前の付いた鉱物ですが、そうだからと言って、アリガタイものではありません。それはゲーテの造語である形態学ではなく、純粋に形態的に魅力的な鉱物なのだと思います。





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