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鉱物の部屋へのいざない

結晶模型

2024-05-24 11:37:06 | 日記・エッセイ・コラム

鉱物の結晶構造を理解する為には、直に現物を観察する事が大切です。それもある一方向からだけでなく、複数のアングルから立体視する事が必要です。そうすることによって、対象となる鉱物の結晶の構造や様々な様相を愛でる事が出来ます。

現物を見る事が出来ない場合は、結晶図を見るという手もありますが、そのような平面的な結晶図よりも、もっと理解しやすい方法があります。

それは、立体的な結晶模型を見る、という方法です。

昨日、名著「鉱物結晶図鑑」の著者である野呂輝雄さんからうれしい郵便物が届きました。

そのレターパックの中には、鉱物の結晶模型が二つ入っておりました。

一つはギズモンド沸石の24連双晶です。

上の写真がそれです。

透明な赤・青・黄色で構成されており、手の平の上で転がしながら観察すると、貫入双晶になっている事が良く分かります。

全体的な形状も対称性の高い星型多面体になっており、薄い透明感が、可愛らしい蛍石のようで気に入っております。

もう一つは、何と!若林鉱物標本で有名な三角式黄銅鉱の軍配型でした。

問題となっている軍配の棒部分は、ありませんでしたが、重要なのは三角形の結晶部分なので、私的にはこれで十分満足です。

野呂さんのお手紙には、それらは失敗作だと書いてありましたが、私にとっては失敗作どころか、非常に貴重な結晶模型となっております。

野呂さん、本当にありがとうございました。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
結晶模型 (野呂)
2024-05-24 11:50:10
早速取り上げて頂きありがとうございます。ギスモンドの写真は、肉眼で見た時の数倍は奇麗に撮れていてびっくりしました。
Unknown (MM)
2024-05-24 12:01:03
野呂 様
コメントありがとうございます。
写真はいつも使っているオリンパスのSTYLUS TG-4の顕微鏡モードです。野呂さんから教えてもらったカメラです。
綺麗 (Zenzai)
2024-05-24 13:30:56
この模型は判りやすいですし、綺麗です。本当の結晶より楽しいかもしれません。
Unknown (MM)
2024-05-24 14:39:33
Zenzai 様
本当に、私もそう思いました。
Unknown (野呂)
2024-05-24 16:57:21
DMMのカラー3Dプリンタが、CMY(シアン・マゼンダ・イエロー)の線材を使っていたので、それに透明色を50%位入れたのですが、PC画面とは大きく違って見た目が薄くなってしまいました。その後に色を濃くしてみたのですが、あまり変わりませんでした。結晶模型の色付けは、思った色にならず、まだ試行錯誤中です(笑)

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