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鉱物の部屋へのいざない

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地震

2012-11-13 12:03:39 | 日記・エッセイ・コラム

今朝、お店が入居しているポルテ金沢の商業テナント防火防災訓練がありました。

その訓練終了後、地震体験車による大地震の揺れを体験しました。

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上の地震体験車で「直下型地震」、「大規模地震」、そして「福井地震」の揺れを経験しました。

北陸地方は比較的地震の少ないエリアだと思いますが、1948年(昭和23年)にはM7.1の直下型地震が起きたのです。今回、私はその福井地震の揺れを体験しました。その地震での福井市の震度は6(金沢市の震度は4)でした。当時の福井市の人口1%超の死者が出た大震災でした。

今回その揺れを体験したのですが、正直、思ったほどの揺れには思いませんでした。それは椅子に座ったままでの体験であり、あらかじめ心の準備が出来ていて、疑似体験であるという安心感の上での体験だったからかも知れません。

不謹慎かも知れませんが、映画「大地震」(1974年 アメリカ チャールトン・ヘストン主演)を思い出してしまいました。その映画は座席が振動するセンサラウンド方式上映の映画で、私は高校生の時に金沢の映画館で見ました。その映画は当時、流行っていたパニック映画のひとつでした。今ではそのような上映方式は無くなり、それは今となっては懐かしい上映方式となってしまいました。

思うに、映画には娯楽的な側面と芸術的な側面がありますが、それともう一つ、シミュレーション的な側面があるようです。その代表的なジャンルがSF映画だと思います。SF映画は未来を先取りして疑似体験でき、それがSF映画の楽しみの大きな要素になっていると思います。

石のブログ的には石に触れざるを得ません。

「地震」の話題ではやはり「断層」です。

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三重県志摩郡大王町名田 産 断層礫

上の写真は小さな断層が見られる小石です。これはもしかすると、地震の痕跡を示しているのかも知れません。この小石には地層の断層のような模様があります。その断層の地層が幾多の地質変動や風化・浸食作用を受け、その記録を保持したまま小石になったと考えられます。そういう意味である種の地震の化石とも言えるかも知れません。

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新潟県糸魚川市小滝断層 食い違い石

この写真は丸い石なのですが、よく見ると中心部が真っ二つに割れております。ただししっかり接合しており、ひとつの礫になっております。このような石は食い違い石と呼ばれます。これは断層の周辺にある地層に含まれる礫が断層の動きの力を受け、断層と同じように食い違って出来たと考えられます。ただし不思議な事に食い違っても、しっかり固着しているのです。

それはどのように割れ、そしてどのように再度くっついたのでしょうか?恐らく、割れたのは一瞬だった思いますが、それが再び固着する為には大地の大きな力と長い時間がかかったと思われます。

小さな礫や小石にも地球の歴史が刻まれているようです。

コメント
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