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鉱物の部屋へのいざない

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2012-04-23 12:27:56 | インポート

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立方体2

2012-04-23 11:19:16 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の続きです。

パーフェクト・スクエアを音楽にしたのはドイツのアーティスト カールステン・ニコライです。

私は2006年の1月に山口県の秋芳洞に行きました。今、ひとつ思い出しました。秋芳洞近くのお土産屋さんで立方体状のケーブパールがぎっしり詰まった鍾乳石を見ました。それは高い値段が付いていて買えませんでした。写真がないのが残念ですが、立方体のケーブパールを見たのはそれが初めてでした。

話題がそれてしまってすみません。

その秋芳洞に行く前にYCAMという山口情報文化センターに行きました。そこではカールステン・ニコライの「syn chron(シンクロン)」という作品を見ました。

「syn chron(シンクロン)」は幅14m・高さ4mという巨大な結晶体を建設し、それにホワイト・レーザーを照射し、外と内から鮮やかなグラフィックを描き出し、それに呼応するようにサウンドを発した芸術作品です。それはそれ自体が彫刻であり、スクリーンであり、スピーカーであるという芸術空間でした。

その「シンクロン」で使われた音楽がパーフェクト・スクエアをモチーフにしていたのです。「シンクロン」ではその正方形を中心から螺旋状に展開し、横一線に並べてタイムラインを作り上げています。その数学的な美しさが「シンクロン」の命です。

「シンクロン」の外形は鉱物の方解石か斧石の結晶を思わせます。その結晶体の内側から見たサウンドとレーザーのシンクロした空間はあたかも結晶世界に入り込んだかのような体験が出来ました。

パーフェクト・スクエアの純粋に数学的な音楽には不思議な安らぎを感じました。「シンクロン」の中で思わずウトウトしてしまいました。

京都の高校の先生で数学のπ(パイ)をモチーフにして作曲している方がいらっしゃいます。その音楽も聞いていると眠くなってしまいます。何か共通するものを感じてしまいます。

数学的な規則性を音楽にしているケースは他にもあります。その話題はまた別の機会にします。

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