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鉱物の部屋へのいざない

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中谷宇吉郎没後50周年記念シンポジウム

2012-04-15 11:00:23 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は加賀温泉駅前のアビオシティホールで開催された「中谷宇吉郎没後50周年記念シンポジウム」に行ってきました。

私の出身高校の大先輩である中谷宇吉郎を知る非常に良い機会となりました。

それと私の関心事は鉱物としての雪の結晶と氷です。

水は液体なので鉱物ではありませんが、個体の氷は鉱物です。

氷は酸化鉱物として分類されます。結晶形は六方晶系です。面白いのは氷の硬度です。氷の硬さは-44℃でモース硬度スケールの4で、-77℃では6となり硬くなります。

さらに面白いのは氷は鉱物であると同時に岩石でもあります。大理石が方解石という一種類の鉱物でできているように、氷という岩石は氷という一種類の鉱物からできています。氷という岩石は、液体の水から結晶化したものは火成岩に、降雪に由来するものは堆積岩に、氷河の中で圧力を受け変形し再結晶化したものは変成岩に、と対比できます。

氷には他にも面白い性質がいろいろありそうです。

昨日のシンポジウムの基調講演は「中谷宇吉郎による雪の研究とその後」というタイトルで北海道大学名誉教授である菊池勝弘氏のお話でした。菊池勝弘氏は依然このブログでも書いた「雪の結晶図鑑」の著者でもあります。

私はシンポジウムの終わった後に「雪の結晶図鑑」に出ていた交差角板状結晶の写真に良く似た水晶を菊池勝弘氏に見てもらいました。

Dscf8615

Dscf8631

パキスタン産の水晶

菊池勝弘氏は興味深そうにご覧になりましたが、次の移動の為の支度の為、あまり時間がなく、「水と水晶は何か関係がありそうですね!」と言われ、すぐに移動されました。

そうそう、昨日のシンポジウムで、名古屋で雪の結晶をテーマにした個展をされていたYさんに再会しました。昨日は日本氷雪学会の集まりもあり、全国から集まってきているようでした。

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