今日は花祭り、お釈迦様の誕生日です。今日は天気も良く、花見日和ですが、金沢の桜の開花はまだのようです。
今日はまたイースター(復活祭)でもあります。復活祭は「春分の日の後の最初の満月の日の次の日曜日」という事で今日になります。
今日は仏教とキリスト教の祝いの日が重なりました。
イースターで思い出すのは秘宝「インペリアルイースターエッグ」です。NHK・BSで1998年に放送された「地球に好奇心 ロシア・ロマノフ王朝 流転の秘宝を追う」という番組は記憶に残っております。ロシアの秘宝と言ってもアレキサンドライトの事ではありません。それはロシア・ロマノフ王朝の末期、皇族一族の間で交換されていたキリスト再生のシンボルであるイースターエッグです。そのイースターエッグは非常に美しく精緻な美術工芸品で、サプライズと呼ばれた独創的な仕掛けが仕込まれていました。その宝飾品はロシアの地を離れ、ヨーロッパの王室やアメリカの富豪へと流転して行きました。それら50個の行方を追ったのが番組の内容です。その番組は1984年の「絵巻切断」というドキュメンタリー番組を思い出させました。こちらの番組は三十六歌仙絵巻が切断され戦後の日本の財界人たちに高値で売られていった事を追った番組でした。どちらもTV史上に残る名番組だと思います。
さて、今日の写真はイースターエッグではありませんが、エッグ形のビスマス(人工結晶)です。
この金属はドイツで作られた精製ビスマスの結晶です。表面のメタリックな虹色の構造色は酸化膜による光の干渉色です。このエッグの内側に広がるビスマスの結晶の形は食塩の結晶や氷点下25°C以下の氷の結晶にも似ています。フラクタルな構造がうかがえる美しいものです。
イースターエッグというと普通チョコレートになるのですが、石の華ではビスマス・エッグを出す事にしました。