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鉱物の部屋へのいざない

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石を造る

2011-11-28 16:05:55 | 日記・エッセイ・コラム

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?中西祐喜さんのアート作品

今日の話題は「石を造る」です。石を造るという事ですが、人工結晶を作る事や人工大理石のような建築材を作る事でもありません。人間の芸術行為として石を造る事です。

写真は昨年ギャラリー点さんで購入した中西祐喜さんが造った石です。私は当時はまだ石のコレクターでしたので、その石を見たとたんにその作品の持つコンセプチュアルな意味を複合的に深読みし、即買しました。

鉱物の結晶を芸術作品にしている作家に小林健二さんがいます。小林健二さんのアートな感性にも共感するところは多く、数年前の池袋や新宿のミネラルショーで同じ鉱物結晶をほぼ同時に手に取ったこともあります。小林健二さんは人工結晶をご自身の作品として展示する事もされております。

中西祐喜さんの作品の場合には直接的な作品そのものに対する芸術的な感動よりもメタ芸術ともいうべきものに感動します。なぜ石なのか?その作品には水が入っているのですが、それはなぜなのか?なぜありふれた石そっくりのものを造らなければならないのか?リアリズムとは何か?芸術とは何か?勝手にいろいろな解釈が生まれます。

種村季弘さんの「不思議な石の話」という本があります。その本のイラストは瀬戸照さんです。瀬戸さんも石をスーパーリアリズムで描く芸術家です。私は「瀬戸照の静物」という本を買って石の絵をながめています。

石を造るということ。何か深い意味がありそうです。

コメント
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