ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【11月も毎週日曜日は休業します。】

束沸石とBVLGARI香水瓶

2011-11-10 11:11:15 | 日記・エッセイ・コラム

Dscn3153

?インド 産の束沸石の結晶とBVLGARIのミニ香水瓶

今日の話題は相似律です。相似律とは建築・土木用語の相似律ではなく、松岡正剛氏が昔雑誌「遊」1001号で特集していた概念です。似ていることの法則性のことで、似ていることの考察です。松岡正剛氏も鉱物趣味のひとです。私は雑誌「遊」は学生の頃、愛読しておりました。今思えば毎号鉱物写真が載っていたような気がします。

このインド産の束沸石は厚み5mm位の円筒状の結晶が二つ90度傾いて貫入双晶のようなかたちをしております。このかたちを美しく感じていた時にまったく違ったものとしてBVLGARIの香水瓶を見かけました。香水瓶には対称性の高い美しいかたちをしたものがたくさんありますが、この香水瓶もそうしたかたちのひとつです。私は思わず、そのミニチュアを買い求めました。

相似律です。似ていることはその本質を共有しているはずだ!という言葉を思い出しました。その昔、テレビで「そっくりショー」という番組がありました。似ていることは面白いのです。その頃は脳のミラー細胞の発見もなかったし、ひとの知覚活動で似ていることに反応することがどういう精神活動なのかも分りませんでした。

水石の世界ではよく見立てが行われます。ひとつの石の中に山を見たり、滝を見たりします。そのイマジネーションの世界を楽しむのです。私は今鉱物の結晶に他の何かの姿を見出して楽しんでいます。これも鉱物趣味の楽しみ方のひとつです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする