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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ミカド」

2008-06-09 00:10:59 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 すごい名前でしょ、ミカド。

ジェイコブス社のミカド・マロウ・ビスケット。大人もこどもも大好き。
 おいしいビスケットがあるのよって、ともだちから聞いたのは、アイルランドに来はじめの頃だから、ずいぶん前のことです。

 もちろん、すぐさまスーパーマーケットに買いに行きました。
 トッピングのマシュマロは、ふんわり、とろけるような感じで、中から、とろりと甘いジャムが。ベースのビスケットは、日本人の感覚だと「え、ちょっと、しけってる?」って思うような、ほろりと口のなかで、くずれるようなタイプ。

 てっぺんにココナッツがまぶしてあって、なかなか凝っています。
 ジェイコブス(Jacob's)という、アイルランドの老舗製菓会社の商品で、なんと1800年代から親しまれているお菓子なのだとか。

 ジェイコブ一族は、アイリッシュではなくイングランドから渡ってきたクエーカー教徒。1600年代にアイルランドに渡ってきて、1800年代半ばに製菓会社を創業したのだそうです。

 今や、ちょいとノスタルジックなブランドになっちゃいましたが、永らくアイルランド人に親しまれてきたジェイコブスのお菓子は不滅です。

 今はビニールのパック入りがメインだけど、缶入りが主流だったそう。
 クリスマス時期などには、スーパーマーケットの棚に、缶入りビスケっとがたくさん登場します。食べかけのケーキを保存しといたりするのに、ビスケットの缶は便利なんだな。アンティークな感じの様相も、かわいいし。

 アイルランドに旅されたときに、ぜひ探してみてください。
 壊れやすいので、ユーロショップとかで安いタッパを入手して、お持ち帰りくださいね。

 しかし、なぜにミカドなんだろう??調べてみます。
 ジェイコブスの商品は他に、やはりマシュマロをフィーチャーしたビスケット、キンバリーが有名です。最近ではチョコレートがけしたものが不動の人気。

 ちょうど、日本のエンゼルパイみたいなの。あ、今でもまだ、ありますか??
 マシュマロをビスケットでサンドウィッチにして、チョコでコーティングしたお菓子。こどもの頃は、カリっとしたビスケットとマシュマロの感触の異質さが理解できなくて、あんまり好きではなかったのに、アイルランドで知ったチョコがけキンバリーは大好き。ああ、エンゼルパイのコンセプトはこれだったのか、と、うん十年たって初めて理解をいたしました。もしかして、キンバリーが元祖なのかな。


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