かぶれの世界(新)

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オバアちゃまとオバちゃま

2024-06-15 11:56:17 | 日記・エッセイ・コラム
散歩中によく合う二組の老婦人がいる。一組目は隣の101歳のお婆さんと、そのまた隣のもうすぐ100歳になるお婆さんだ。昨年までは散歩道の橋のたもと辺りでよく出会ったが、今年から彼女の息子に散歩はこの辺迄(半径100メーター以内程度)にと言われたそうだ。私は外に出たら直ぐ日向ぼっこ中の平均100歳の二人組に出会い散歩に送り出されている。

ところが先週からもうすぐ100歳のオバアちゃまの姿が見えなくなった。背中にこぶが飛び出したような姿を見て、いつも心配だった。101歳のオバアちゃまも松山で目の手術を受けた経験があるという。彼女は耳は遠くなったがゆっくり話せば普通に会話ができ、まだまだ元気そうだ。とは言っても、毎年帰郷する度に元気にしてるか心配になるが、先に逝くのは男達だ。

二組目のオバちゃまは隣の隣の集落のどこかの家から出てきて、堤防の散歩道で週1回とは言わずよく出会う。この二人は多分私より少し若い程度のオバちゃまで、数年前から顔見知りになり遠慮のない口を利くようになった。言いたい放題言う人は私の好みで、私も遠慮せず言い返す。

遠くから歩いてくる二人の影を見ただけで誰かわかった。挨拶をする前から口の悪い方のオバちゃまが、「痩せた?格好良くなったね」と声をかけて来て私を驚かせた。褒め言葉を聞くのは初めてだった。聞いてとても嬉しかったが、「体重は減ってないよ、姿勢を良くする為に頭に何かを載せてるように歩けとテレビで見てやってみてる」と正直に答えた。

彼女は私の横に回って「確かにお腹はへこんでない」と何時もの通りしたり口をたたいた。私はさもありなんと「そうだろう」と答えた。それにしても遠方から見た私の頭が揺れず従来より細身に見えたと思うと気分良かった。彼女達と別れ自分の影を見ながら気を付けて歩くと、確かに頭が揺れ動かず見た目に姿勢良く歩いてたのだろうと思った。

その後、二組のオバちゃま達に比べると数人のずっと若いご婦人達にも出会った。彼女達は全員可愛い犬を連れていた。東京でもそうだが、最近は大きな怖い犬はまず見かけない。彼女達とは挨拶を交わしただけ、仲間内の会話に夢中だった。まあ、そんなものだ、と思い自宅に急いだ。■

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