去る2/18の朝日によれば、古ビル、跡を濁さずと言うタイトルで、ビル解体の新工法の紹介記事がありました、それによると
1. 上から解体して降りてくる方法
箱形足場で降りてくるのは、大成建設が開発した、箱形の足場「テロップ」がまずビルを覆う。内部にはクレーンが備えられ、天空の解体工場のようだ。重さ1500トンのテロップは20mの仮設柱15本で支えられ。仮設柱はビルの床を支えに立っており、作業階の解体が終わると柱に内蔵したジャッキが尺取虫の様に伸び縮みして一つ階の下の階まで下がる。地上まで解体しテロップ自体も壊して工事が終わる。
グランドプリンスホテル赤坂の解体に適用され、テロップで現場を密閉するため、騒音や粉塵も出さずに解体し、断熱材のリサイクルも出来る。ビル内部に空けた穴からクレーンを使って地上まで解体材を降ろすので、発電も出来、通常工法よりもやすく出来る。
2.下から解体する方法
鹿島建設が開発した、「だるま落とし」の様な工法は、大手町りそな・マルハビルに適用され、下から解体が進められる。ビルの柱を切り、一台で1500トンを持ち上げるジャッキ40本に置き換えてビルの重さを受け、地上階の解体が終わったらコンピューターで同調させたジャキを一斉に下げ1階部分だけ低くする。ほとんどの作業を地上で出来るので重機を上下に動かすのも無くなり、重機運搬用の通路も不要で工期の短縮が出来る。しかし心配は大地震による揺れで、コアホールと言う強度の部材をビルの中に入れて耐震性を高め解決した。とのこと
国内に100m超のビルが約800棟あり、うち120棟が築20年を超え、間もなく解体ラッシュが始まるとの事、これから日本の新技術として海外受注の出来る新産業に成ることでしょう。
この様に、デフレ脱脚の新投資として、ビル解体の技術や、ips細胞の開発、空気清浄機の開発販売、オリンパス内視鏡の販売促進等まだまだ日本も捨てたものでないと思いました。
(株)市川不動産
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