2008.06.15旧満州国、新京室町小学校創立100年記念総会が東京・九段会館で約150名を集めて行われました。満州生まれの私も参加し、久し振りで39期の皆さんとお会いしました。昔は近所で一緒に毎日遊んでいた後輩の二人にも、引き揚げてから初めて再会し嬉しく思いました。私は2歳の時瀋陽から新京の母方の祖父母が建てた店舗併用住宅に移り住み、この小学校の幼稚園から小学校へと進み、4年生の夏、第二次世界大戦に負け、翌年日本に引き揚げてきたのでした。この小学校は設立当時新京には500人位しか在留邦人がいなかったので子供を教育する学校が無くて困り、たっての要望により明治41年5月に創立され先生は校長先生御夫妻の2名のみで生徒は全校生徒全部で19名という、民家を改造して作ったと言う事が、中嶋会長より説明され、会員は全員引き揚げ者で当時の在校生をいれても皆が70歳以上になったため、幹事役を務める人も持病を抱えこれから益々大変になるので、今回の100周年を節目として、解散する事にするとの説明が成されました。でもこれからも各期毎の集まりを続ける事には関係しないとの事でした。この会は昭和54年にお一人の先生を中心にサンルートでの引き揚げ後もお互いに連絡を取り合っていた幾人かの集まりが元になり、我々だけで楽しんでいてはもったいないと、友人・知人を通じて全国に声をかけ室町会を立ち上げたのが始まりで、それまでは各期毎の集会は持っていてもとてもこの様な集まりにはならなかったと言う説明もありました。最初は物故者の黙祷から始まり、校歌を斉唱したりして時が過ぎ、劇団俳優座の大葉哲こと筒井先生のお書きになった「室町の春」が朗読されたり、落語と踊りがあったり、してとても楽しく、あっという間の3時間が過ぎ、お開きとなりましたが、我々39期は18名が出席し10名以上が名残を惜しんでその後続けて、伊豆へ2泊3日の旅へ出かけましたが私は仕事の都合で参加出来ないのが残念でした。一昨年この世を去った長姉の同期生は1人も見えていませんでしたが、いま老人ホームに滞在中の次姉の同級生は3名いてそのうち1名の方とお目に掛かりお話しをしました。帰途ホームに次姉を訪ねて記念誌を持参し報告するといつもより目を輝かせて聞いておりました。色々の方がご挨拶をされましたが、90歳になられたと言う下田先生がよどみなくチャントご挨拶されたが何よりも印象的でした。
㈱市川不動産
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