11/14の日経によれば、試される司法と言うタイトルで市民の常識、裁判所を揺さぶると言う副タイトルの基、素人とプロの格差が出ているさまが報じられました。例えば「計画性が無いなら、再犯の恐れも強い」と重い刑を選んだ市民感覚で「長年積み上げてきた刑事弁護のイロハが通じない」と日弁連で裁判員制度を推進する小野正典弁護士は危惧すると報道され、現在全国で模擬裁判が盛んだが「素人」感覚に裁判官、検事、弁護士等が戸惑うケースが目立つと出ていました。又「犯行時だけ身心喪失を強調するのはおかしい」との意見が多く、プロだけなら無罪だった被告に、評議の結果「懲役6年」の実刑と成ったそうです、私は今更何でまたこんな制度を導入するのか不思議で成らないのですが、何人もの人殺しをしてしまった人を直ぐ精神鑑定で時間稼ぎをする弁護士さんや一人殺すよりは何十人も殺す方が裁判に時間がかかり長生きする矛盾が多い現在の裁判制度にスピード判決を求めるのは一般市民の感覚でもあろうし、一生懸命勉強をして難しい司法試験に受かっても未だ研修期間があり、それを終わってやっと成った裁判官や、検事、弁護士先生達はこんな制度が導入されても不満は無いのか?ある弁護士さんに来てみたら「全くネー」と言って只ニヤニヤするばかり、司法試験に合格した人達ばかりが別世界に住む偉い人ではないのですよ、とこの制度を導入するのは未だ良いのですが、なんぼなんでもチョットおかしい気がします。アメリカの陪審員制度をまねるのもほどほどにして下さいと言いたいのですが、いかがでしょうか?
そして11/18の日経では司法制度改革で法曹人が大幅に拡大し、今までは司法試験に合格した後司法修習を終えた新人弁護士はまず先輩弁護士の事務所に就職し、給料をもらいながら「居候弁護士(イソ弁)」になるのが一般的だったが最近では、今まで希な存在だった、自宅を事務所として登録せざるを得ない「タク弁」や先輩の事務所の机を借りるだけで給料はもらわない「軒先弁護士(ノキ弁)」になる新人が増加中で日弁連は就職先の新規開拓を急いでいると報道されていますが、もうこんなにホコロビが出ていて、果たしていい改革と言えるのでしょうか?一昔前よりは矛盾だらけの社会に変貌して行くのが恐ろしい気がします。
㈱市川不動産