１０７才での大往生

去る３／２１にかって青山学院大学でお世話になった梅津喜代治先生がご他界され、ご葬儀が行われました。ご家族の皆様がクリスチャンでキリスト教の儀式に乗っ取り、執り行われ久しぶりに賛美歌を唱和させて頂きました。先生は１９００年(明治３３年)のお生まれで今年１０７才になられ、昨年教え子３人でご自宅に誕生祝いに伺った時は、自分では１０８才まで生きてから死ぬとおしゃっていらしたのに、誠に残念でした。先生はかって東大の航空工学科をご卒業になり、三菱重工業に就職され、戦時中でもあったので、日本で初めて飛行機の空冷式エンジンを開発されたチームの１人として功績を残された方で、戦後は教授の推薦で、青山学院大学に奉職され、以来数学と、自然科学概論を受け持たれ、縁あって私も習った訳ですが、授業は厳しくても、休みとなると人が変わったように優しく接して下さる先生でした。例えば私は先生に一年の時数学を習いましたが、５０人クラスで期末試験でパスしたのはたった３人でそのうちの一名は可で、他の二名は良でした。可を取った学生は就職に差し支えるので、来年又受講しますから今年は落として下さいと頼みに行ったそうですが、「君は可だからいいんだ」と行って受け付けて貰えず半ベソでした。私も一年目は落第組で、夏休みの補講テストで良を取りましたが、追試や補講でも不合格となると、今度は自宅に来いと誘われ、小学生のお嬢さんと一緒の机で勉強させられ、そのテストでも点が取れないと、明日又今日と同じ問題をだすから、丸暗記してくるように言われたそうで、その翌日も駄目だと、最後には数学のテストもせずに数学の出来ない生徒を入学させた学校が悪いとパスさせてくれたとか、「継続は力なり」を身をもって実践された先生でした。お陰で私も数学は元々苦手でしたが、単位取得後は数学の専門書でも書店で恐れる事無く開いて見る事が出来る様に成った事を感謝しております。
又先生が学生部長をなさったとき、ラグビー部のコーチがいなくて他の若い先生にお願いしても「私はそんな激しい運動は駄目です」と断られ、学生部長をやりながらラグビー部のコーチも引き受けられたとか、更に書道部のコーチがいなくなった時も他の先生方に頼んだら「私は字が下手だから」と断られ、仕方がないので、この時もご自分で引き受けられたそうですが、今度は先生も自信が無かった様で、日本でも有数の書家に教えを乞いながら、書道部のコーチも務められたと言う先生で、学院退職後も書道はずっと毎日３時間は練習され１００才までは続けられたのは驚きです。晩年は自分でも納得されたのか時々個展も開かれる様になり私はその中から「無心」と書かれたものを分けて頂きましたが、後日我が社の社是である「誠心」も書いて頂き掲額してあります。本当にお会いする度に元気のお裾分けして頂いた惜しい先生に旅たたれ、今はもう只只、ご冥福をお祈りするのみです。

㈱市川不動産

病院の待ち時間何とかならないの？

久しぶりに近くの総合病院に行って、老人でごった返しているのを見て驚きました。朝9時からの診察でも、その受付が8時から始まり、早い順番を取るのに、7時前から行って、行列をして順番を確保し、早くて3時間はざらで遅ければ4時間待ちも出るという、診察は1人5分位で終わり、そして薬でも出ると処方箋が出来てから又早くて1時間は待ち時間になる。これでは仕事でもしていれば総合病院になんて簡単には掛かれない、医者が不足して地方の病院がつぶれ、医療費は健康保険を圧迫し、パンクしていると言うのにお金の掛かる例えば透析は以前から、緑内障も今回からは保険の枠内に取り込まれるのだとか、今までの高額医療費にどんどん保険が適用されるのはよいが、保険料が値上がりして病院に掛かりたくてもかかれない老人も多いと聞く、厚生省のお役人はこうした実情を知っているのだろうか？それとも彼らは風邪もひかないのだろうか？不思議でならない！先日も同窓会で仲間と会った折、病院は苦痛だけ取ってくれれば、延命治療は止めてくれと皆が言っていた。でも病院側では患者がそう願っていても、医師の立場で後々責任を取らされるのがいやだから、なかなかうまくいかないと言う、ではどうすれば待ち時間を短縮出来るだろうか？皆で話し合ったが、救急車を使うのが一番と言う結論になって苦笑しました。

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