埼玉のおじいちゃん社長不動産コンサル奮闘記

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池上彰氏の宗教がわかれば世界が見える

2012-11-12 12:34:08 | Weblog

9月の初め頃駅の売店で、池上彰氏の宗教がわかれば世界が見える。と言う本を手にして買いました。前から読みたいと思っていた本で、読んでるうちに、私はハルマゲドンと言うのはオオムが考えた言葉かと思っていましたが、ヘブライ語で「メギドの丘」の意味で、北イスラエルの地名で何度も決戦の地となった為に、最終的な決戦の地と言う意味になり、終末戦争を指す言葉となったのだと言う事を初めて知りました。一神教の場合は必ずこの世の終わりが有る事を前提としていますが、一方で仏教は輪廻の教えを教義の前提にしており、輪廻とは前世で行った事(=カルマ)に従って、様々なものに生まれ変わることだという部分は知ってはいたものの、その後の輪廻の中で生まれ変わって来ることは苦しみで有るので、輪廻の輪から外へ出て行く、それがいわゆる涅槃に入る、悟りを開くと言うことになり、悟りを開いてからの呼び名は菩薩というのだとか、その考えはヒンドゥー教の前身のバラモン教にすでにあった事、大乗仏教の涅槃教では、末法の中から再び仏法が出現すると説かれている事、末法思想の様に「この世がだんだん崩れて、また再生する」という崩壊と再生をくりかえす円環的構造に対して、神の創造による始まりが有り、やがて終末を迎えると言った直線的構造の宗教とは対照的だと言えるかも知れません。等々の対談もあり、南無阿弥陀仏の南無の意味は復習も出来ましたが、私にとって耳新しい言葉も多く、著者がいろいろな方との対談でキリスト教は一神教で有るにもかかわらず、考え方の違いで、宗派があり、いろいろな派閥が争ったりしていますが、日本の場合は、そこは意外とおおらかで、農耕で暮らしを立てていた人々が、五穀豊穣を先ず神様にお祈りしたり、祖先の霊を祭ることか始まって、神をお迎えする社としての神社が造られ、八百万の神様が現われる様になり、そこへ大陸から仏教が伝来し、神も解脱を求め救われる事を願っているという考えから、神様への信仰と仏教は混じり合って神仏習合と言われるようになったのだそうです。生まれてからすぐの間は、お宮参り、七五三、成人式という様に道の儀礼が続き、死んでからは初七日、四十九日、一回忌、三回忌、七回忌等々と言うように仏教様式になりそれはいまも当たり前の様になっています、と興味深いお話が沢山詰まっておりました。最後に宗教はよく死ぬための予習なのだと結論づけされていますが、いろいろな宗教がちりばめられている世界の上空から、鳥の目で見るように、鳥瞰地図を見ているような心地での面白く読ませていただきました。 

(株)市川不動産

 


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