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「マリー・ローランサン展」そのⅡ(土井卓美)

2012年03月12日 09時00分16秒 | Weblog

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土曜日は閉館前の人の少なくなった頃合いをゆっくりと、日曜日は孫を連れてザッと一巡し結局最終の3日間を3日共見に行く結果になりました。
視力の衰えを改めて感じながら説明パネルに近づいたり離れたりしながら、それでもいろんなことを知りました。
徳永仁臣はフランスに渡る船が一緒だった与謝野鉄幹・晶子夫妻と帰国後も親交を重ねたということの他日本人画家同士やパリに各地から集まって来た画家同士もかなり緊密な交流をし合っていたようです。
また惜しまれるのは稀有の才能を持った若い画家が二人共30代で佐伯裕三は病死、佐分眞は自死したということです。

さて当のローランサンですがやはり年代によって作風もかなり変っています。
極く初期の頃の花の絵などはあまり特徴のない普通の描き方だし、同じく若い頃でもピカソをモデルにした肖像画はピカソが自分で描いたといっても通るような特徴的な作品となっていました。
そして彼女の作品の最大の特徴は「目」だろうと思います。
印刷した写真で見る限りでは埴輪の目のように単に黒いだけの表情のない目に過ぎません。
ところが本物の大きな絵をある程度の所まで離れて見ると何と、その目が潤みを湛えて表情豊かにキラキラと輝くのです。
今回の感動的な発見でした。






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