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続・人間力の低下(土井卓美)

2012年02月11日 11時29分23秒 | Weblog

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以前台湾の故宮博物院を見学した時、その精巧で見事な工芸品に驚かされたことがその他の台湾の記憶と共に残っています。
碌な道具も無かった大昔にどうしてこれだけの作品がかくも沢山作られたのか不思議でなりません。
これらが現在至宝として評価されていることはその出来栄えもさることながら、今では到底出来そうもないレベルのものだからだろうと思います。
世界的な遺跡や芸術作品の多くが現代人の能力をはるかに超えていることを認めない訳には行きません。
昔は出来て今は出来ないのは何故でしょうか。
こじつけになるかも知れませんが、人間の歴史は常に楽をする方向に歩んで来ているので、その長い間に身体能力が徐々に低下してきていることに起因しているように私には思われます。

身体的能力の低下に反して知力の方は限りない進化を続けており、原子力とかナノとかバイオとかの発展は人間そのものの尊厳や存在までも危うくしそうな所まで来ています。
政治改革や経済、社会の構造改革は必要でしょうが、遺伝子とか原子とかを操って生命体や自然環境ひいては自然界や宇宙の輪廻、法則までが危険にさらされるようになることは決して許されることではありません。
しかし一部の権力、金力の崇拝者達によってこの危険な方向が指向されているのも事実です。
原子力発電を止めて電力が足りなくなるのなら、その足りる範囲での生活で我慢し体を働かせて人間力の回復に努める方向に進むべき時代になってきているのではないかと思うのですがどうでしょうか。