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普通の高齢者の生活と情報

俳句(土井)

2007年02月20日 13時21分13秒 | Weblog
同じ俳句でも作者によってその主張するところと特徴は大きく異なります。
俳句を始めるということは、自分の感動を5、7、5の短い文型で表現することですが、それだけで終わる人は先ずいません。
自分の作品を発表して誰か他の人にみてもらいたいことと、少しでも上手になりたいという二つの方向に必ず進みます。
前者では新聞、雑誌、機関誌等への投稿が普通のやり方です。
後者では講座を受ける、結社に入り投稿や句会、吟行に参加することによって腕を磨く等が一般的な方法です。
俳句人口の増加に伴ってこれらの方法も多様化し、結社まではいかないグループや団体を作り句会や吟行をしたり、インターネットでの句会や指導も一般的になってきました。
そしてその場合会員の俳句は結社の主宰やグループのリーダーの句風に染まっていくのが普通で、これを良しとして、一筋に励む人もいますし、物足らなくて複数の結社や団体に属して自分の句作の幅を広げようとする人も沢山います。
私の場合、葉書の投稿は「NHK俳句」、インターネット句会は「湯豆腐」「伊吹嶺」です。講座は「NHK俳句友の会」を続けていましたがこの3月で終わりにしました。
句会と吟行は「市民俳句会」にお世話になっており、年1回の1泊吟行、1回の日帰り吟行と毎月第3土曜日の句会に参加しています。
兼題1句、自由題4句の5句提出、7句選です。
出席者は25人前後でほぼ一定しています。この句会では毎月あまり点数は入らないのですが、2月の句会では珍しくかなりの点数が入りました。

   超高層ビルの林立春寒し  (3点)
   干蒲団頭に被り取り入れし (0点)
   大橋の影も大橋冬の川   (5点)
   霜育つ声を聞きゐる峡泊り (3点)
   ほろ酔ふて歩く祇園は春の雪(3点)