大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

絞め殺しの木(土井)

2006年08月01日 12時56分43秒 | Weblog
ゴールドコーストの世界遺産「中東部オーストラリア多雨林保護区」では、世界で唯一、亜熱帯、温帯、冷帯の3種の多雨林が一箇所に現存しています。
その境目を通過すると見事に景観が変わります。例えば温帯雨林では空が見え、地表は草が生い茂っていますが、一歩亜熱帯雨林か冷帯雨林に入ると、樹冠で上空が塞がれ、日は全く当らず、草も無くなります。樹下には、ワラビー(小形カンガルー)がチョロチョロしていました。
そこでの呼び物の一つが「絞め殺しの木」です。
原生のいちじくなどの巨木の上部に、鳥の糞などによって運ばれた種が発芽し、根を伸ばし、長年かけて巨木全体を覆い、ついには元の木を枯らしてしまいます。
年代によって、根は巻きついているが未だ木の生きているもの、完全に枯れて中が空洞になり、根元の巻きついた根の隙間から顔をつっこんで見るとはるか上部に空が見えるもの等がありました。