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「ピアノノート」の余波にひたっております。
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ピアノ・ノート |
朝倉和子 | |
みすず書房 |
実に、実に、スバラシイ本でした。
ちなみにこの「ピアノノート」はピアノ雑記帳、という意味にとれるが
本文を読むと、ピアノの音、と訳した方がピッタリ来る。
多分本人もそういうことを言いたかったんだなとお思うのです。
平均律を導入しなければ量産できなかったピアノ。
4度圏のフラット方向で下がっていった最果てのGフラットと
同じくシャープ方向で上がっていったFシャープは本来別の響きであり、
そこはベートーベンなどが厳しく峻別したらしいが
ピアノにとっては、それは同じである。
なのでドミナントモーションの真のパワーも
平均律では損なわれた。
それを普通のことにし、耳もそれを慣れさせたという意味で
ピアノは罪深い、などの記述は
本当に面白かった。
●奏者が自分でピッチを変えることができないという楽器の異端性、
ビブラーをもかけることができない。
●持ち運ぶことができない。(実は1960年代頃はスタインウェイのピアノは
海外遠征の時まで大西洋を渡って、費用は請求されなかったそうだ)
●いったん出した音のクレッシェンドが機構的に不可能。
なるほど、ですね。
これもね、面白かった。
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マイ・フーリッシュ・ハート |
南 博 | |
扶桑社 |
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鍵盤上のU.S.A. |
1900 | |
小学館 |
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