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ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

3トニックシステム、その好例としてのコルトレーンの「カウントダウン」という曲

2008年12月14日 07時39分15秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
ヤマハ銀座アネックス(http://www.yamaha-ginza.co.jp/school/annex/index.html)で開講されている原朋直さんのジャズトランペットコースに通ってます。

もうすぐ4年めになります。

光陰矢のごとし、ラッパ鳴りガタし。
いや、我ながら巧いな。ラッパではなくだじゃれです。

そこでいつも音楽やジャズに関わる素晴らしい話が聞けるので、読者諸氏にもおすそわけしています。

今回は昨日に引き続き、コルトレーンチェンジのその3、
カウントダウンです。

ちなみに、原朋直さんのレッスンノートは、こんな感じで書いてきています。
よかったらまとめてお読みください。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94


3トニックシステム、その好例としてのコルトレーンの「カウントダウン」という曲について。

前回の練習曲がジャイアンとステップすでしたが、これはコルトレーンチェンジとはいわないようで、
その理由はフルサイズのコルトレーンチェンジから頭の部分が外れていた(省略されていた)からです。
今回のカウントダウンが、フルサイズのコルトレーンチェンジです。

説明は前回と同じですが
Cの3トニックシステムの場合、EとA♭(長三度)のコードがC以外のトニックです。
事実上は転調ですが、これをある程度の早さで回すと、転調感があまりない感じでコード進行が感じられます。それがマルチトニックシステムの特徴です。


まずキーをCで考えると
こういう通常のコードを考えます。


この間にCから2全音離れたE、そこから2全音離れたA♭とを入れます。
CとEとA♭はオクターブを三分割した音程です。


こうなります。


このマルチトニックシステムの骨組みに対し、コード進行を滑らかにするためにドミナント7Thを入れます。するとぐっと滑らかで唐突なコード進行がなくなり、転調の感じが薄まりつつも、早いハーモニックリズムでちょっとジェットコースターのような軽いめまい感がでてきます、このあたりがコルトレーンチェンジの醍醐味か。


この4ページでひとかたまりを1全音ずつ転調します。上の段の最後のコードD7でが次の段のコードDmっていうふうに、平行調で移調しているところがミソです。
(冒頭のphoto)


最後の4小節はコルトレーンチェンジではありません。

この曲は、なんとTune UPというマイルス・デイヴィスの曲を元にしており、それを換骨奪胎して、コルトレーンチェンジを入れ込んだもの。
最後の4小節は、Tune UPのままです。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すっかり忘れてました! (英三郎)
2008-12-17 14:06:30
イケヤ、久しぶり。
いやぁ、すっかり忘れてました。
コルトレーンチェンジ。
聞いたことはずいぶん前にあったような気もしますが、こんな構造になってたのは知らなかった。
勉強になります。久々に理論書でも読んで勉強します。
返信する
Unknown (イケヤ)
2008-12-17 15:39:44
おお。またラッパを一緒に吹きたいな。仕事でも世話になってます。次の曲を知らせます。
返信する
ぜひぜひ!!! (英三郎)
2008-12-17 16:29:42
本当だね、ぜひ一緒に演ろう!
また、連絡ください。
返信する

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