阿佐ヶ谷ヴィオロンで若林一也(as)+加藤一平(g)デュオを見ました。
昨年は時々いっしょに演奏してくださった
アルトサックスの若き俊英、若林一也さんが
自転車でも行けるような距離の阿佐ヶ谷で
先日ライブをやってくれたので、
(仕事をほったらかして)行ってきました。
初めて行ったヴィオロンはとてもウッディな喫茶店で
ノスタルジックな、あ、ここ来たことがあるという
シックなところ(詳細後述します)。
ここでアルトサックスとエレキギターというユニークなペアで
スタンダードを演奏を聴かせてもらった。
生音、小音量の繊細な演奏でベーレスだから
非常に浮遊感があり、リズムの二人の呼吸で
どんどん変わって、スリップしたり。
ベースレス、ドラムレスのアンサンブルは
コードのルート音やリズムのベーといった
曲のフレーム、いわば外骨格が明示された
アンサンブルではないので
非常に濃密で「具だけ」な感じだ。
アルトサックスのソロと感じられるシーンでも
じつはギターは必ずしも伴奏、というわけではなく、
二つのソロが紡がれている、
いわば音のダイアログというニュアンス。
ギターソロになると、ギター一人だけになるわけだが、
加藤さんのソロは、まるでバスキアの絵のようで、
ポップでかつアバンギャルドであり、
ジャズには珍しいストラトキャスターの音が
非常に繊細でコンテンポラリーだった。
いやー、なんとかっこいいこと。
素晴らしかったです。
で、このヴィオロンという喫茶店が、
実は超いわくつきの喫茶店だったことが
終演後判明するわけですが、
そのお話しはまた後日。