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ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

ミシェル・ペトルチアーニの伝記映画「情熱のピアニズム」を見ました

2012年11月25日 22時43分56秒 | 映画レビュー

ミシェル・ペトルチアーニの伝記映画「情熱のピアニズム」を見ました。

僕は東京でのスティーブ・ガッドとアンソニージャクソンのトリオでのCDが

大好きでさんざん聴いていたのですが、実に素晴らしいデス。

Trio in Tokyo
Dreyfus
Dreyfus

ただ、いままで病気についてのこととか、

生い立ちとか、人となりについては全然知らなかったんです。

音楽だけで。

 

それが、この映画でよくわかりました。

生まれた時からの骨の病気だったこと。

父親がジャズ好きだったこと(楽器屋?)

誰からも愛される、楽しいヤツだったこと。

女性にもてまくったこと、愛すべき嘘つきだったこと、

麻薬もけっこうたしなんだこと。

 

そしてなにより、音楽のことしか考えていなかったこと。

自分には時間がない、と、なんでも徹底的にやり、

死ぬ間際には年間220本もライブをやっていたこと。

 

1mぐらいの身長で、移動する時にはダッコされてくる、

というこの愛すべき、音楽の化身のようなピアニストは

誰より人間らしく、自分に与えられた時間を駆け抜け、

人生を濃密に堪能したんじゃないだろうか。

 

そんなことを、この映画を見て思った。

 

 

吉祥寺のバウスシアターでやってます。

ジャズファン、ピアノファンはぜひ。

 

 

演奏シーンが少なくて残念、みたいな映画評があるが

それはCDでもDVDも存分に見たり聴いたりできるので、

ぜひお金を払ってみていただきたく。

 

パワー・オブ・スリー [DVD]
ミシェル・ペトルチアーニ
EMIミュージック・ジャパン
ミシェル・ペトルチアーニ・トリオ / ライヴ・イン・コンサート [DVD]
ミシェル・ペトルチアーニ,スティーヴ・ガッド,アンソニー・ジャクソン
コロムビアミュージックエンタテインメント
ライブ・イン・コンサート [DVD]
ミシェル・ペトルチアーニ・トリオ
コロムビアミュージックエンタテインメント
ライヴ・イン・ジャーマニー 1998 [DVD]
ミシェル・ペトルチアーニ,スティーヴ・ガッド,アンソニー・ジャクソン
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EMIミュージック・ジャパン

 

 

 


映画「天地明察」を見ました。<★★★☆☆>

2012年11月12日 22時17分53秒 | 映画レビュー

 

 

天地明察
<★★★☆☆>
ま、5割がアイドル映画成分だが、それは清潔感があって、
岡田准一くんと宮崎あおいちゃんもかわいらしくて、
気持ちのいいものだった。
映画ってのは、そういう成分はあっていい。
ストーリーは江戸時代の暦に関するもので、
天体を観測して暦を改革するという話。
ジュリアス・シーザーしかり、
始皇帝しかり。
暦は古来権力者が握っていたわけだが、
蝕なども決まった周期で起こるのであって、
それは天地の動きを観測すれば分かるのであった。

皆既日食の時に「奇蹟のショー」といっているテレビの人もいたが、
奇蹟ではなく、これは正確な天体の運行によるものであり、
人間の叡智で予測できるのですよ。

演技で言えば、中井貴一の水戸光圀が良かった。
日本映画に欠かせない、いい役者さんだな、と思うのでした。

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映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」を見ました。

2012年10月08日 11時56分10秒 | 映画レビュー

なんと、家のコドモが好きなので

映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」を見たんですが、

しかも公開日に。

それをレビューし忘れていましたので、書いておきます。

<★★★☆☆>です。

 

子どもが好き、という流れでシリーズものみているんですが、

どう考えても前回が終わりだったと思えます。

だから、どうしても「蛇足」な感じが拭えず、

全体にキレが悪くなっている、

でもそれを素直に出している分だけ、誠実かもしれません。

制作陣みんなが前作で終わりと思っていたのに

オトナの理由で蛇足を付けられてしまった感じ。

 

今回「終わり感」をものすごくつけるため、

役者さんの過去の映像もインサートされています。

結構みなさん経年変化してるな、と思えました。

みなさん劣化してる感が否めないですが、

深津絵里は、経年変化が逆にいい感じになっていて

本当の女優さんはやっぱすごいな、と感じ入りました。

昔の映像なので、いかりやさんも所々インサートされましたが、

やはりいかりや長助さんを喪った時点で、この映画シリーズは

実際無理なのであって、その追悼が前回、そして終わりだったのかなと。

 

ま、正直なところ、踊るファンでもなんでもないので、

ここまで書くことはないかもしれません。

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踊る大捜査線 THE MOVIE [DVD]
織田裕二,柳葉敏郎,深津絵里,水野美紀,いかりや長介
フジテレビ

 

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 オリジナル・サウンドトラック
サントラ
ユニバーサル シグマ

映画「アベンジャーズ」を見ました。

2012年09月03日 18時31分50秒 | 映画レビュー

 

映画「アベンジャーズ」を見ました。

めくるめく展開と豪華なキャストで、

前半はドキドキしてみたのですが、

後半は3D眼鏡をかけたまま爆睡してしまいました。

 

ということで、評価はできず……。

 

ただ神様と、アメリカンヒーローと

諜報機関と、天才実業家と、妖艶なスパイと、

っていうのがまとまっていると、

ちょっと世界観が混濁した、ワケがわからない世界です。

神様とアメリカンヒーローが口論するとか……。

 

 

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー [DVD]
クリス・エヴァンス,スタンリー・トゥッチ,ヒューゴ・ウィーヴィング,トミー・リー・ジョーンズ,ドミニク・クーパー
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
なりきりマスク キャプテン・アメリカ
オガワスタジオ
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ロバート・ダウニー・Jr.,グウィネス・パルトロウ,ドン・チードル
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

 


映画レビュー「ヘルタースケルター」を観た

2012年08月13日 23時15分19秒 | 映画レビュー

 

原作は岡崎京子とはいえ、

沢尻エリカのために書かれたような気がするぐらい

ハマっているきがした。

ま、実際、映画の内容はウソのようでホント、という、そんなものだろう。

蜷川実花の映画としては極彩色と惹句にはあるが、

「さくらん」のほうが色彩感が強烈で絢爛でよかった。

検事がやたらキザな台詞を吐いて、ハマってなかったり

ストーリー的にはよく見えない点もあるが、

今の世相、アイドルの終わり、をよく映し出した映画とはいえるのでは。

寺島しのぶが一般人を演じるという意味で

一番難しい役どころを演じていたが、ちょっとキツいかな。

水原希子はとても良かった。

次の日本映画を背負って立つ女優になるのではないかなぁ。

 

「美しくなりたい」という女性の業は、

どのくらい本能に深く根ざしているのかは、

今ひとつ男性には理解できないところ。

オトコなら「金持ちになりたい」なのか「モテたい」なのかは微妙なところ。

しかもこのどちらにしても、実は軽く諦められる気がするな。

 

<★★★☆☆>

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蜷川実花写真集 ヘルタースケルター HELTER-SKELTER MIKA NINAGAWA
蜷川実花
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ヘルタースケルター 映画・原作 公式ガイドブック (Feelコミックス)
岡崎京子,タイガー・リリィ パートナーズ
祥伝社

映画「ネイビー・シールズ」を見ました

2012年07月24日 14時38分45秒 | 映画レビュー

すいません、もう終わった映画です。

ちょっと前ですが

映画「ネイビー・シールズ」を見ました。


現役ネイビーが出ているというので見てみた。
シールズといえばアメリカ海軍の最精鋭チームだから
彼らの現代の装備がどうなってるのかなって。

実際のSEALsについてはこちら。http://ja.wikipedia.org/wiki/Navy_SEALs

たとえばこれもSEALsだった。以下wikipediaより。

2011年5月、パキスタンアボッターバードの豪邸に潜伏中だった国際テロ組織、アルカーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディン容疑者の殺害作戦に参加。SEALs隊員25ら名を乗せた4機の特殊ヘリコプター[1]で容疑者を急襲、約40分の銃撃戦の末、邸宅を制圧した。[2]その際同容疑者とその20歳の息子ら計5名を射殺した。同容疑者は武器を携行していなかったが、「抵抗した」ため射殺されたとされる。[3]

映画を見ると、SEALsの装備や兵器、ビーグル類は確かにすごかった。

でも映画でやっているより、たぶん現実は
もっとすごいんだろう。

ただ映画の内容に関して言えばあまりにもアメリカに都合がいい
アメリカ愛国ストーリーなので途中で飽きてしまったのも事実で、後半は寝てしまいました。

それにしても驚くのは、
アメリカはドコの国にも勝手に入っていって
自国の都合(自分たちは正義と思ってるが)で
どんどん人を殺す。それに躊躇しないなというところ。

もう一発思ったのが、
もう現代の戦争は、アメリカ対ソ連の頃のような
大きな国同士が戦うのではなく、
いわゆる非対象の戦い、
テロ組織や小国などの武器も人数も劣る組織との
ゲリラ的なものになってしまったんだろうな、
ということだ。

だから常に、マッチ一本の火種に消防車を出すような
戦いぶりになってしまう。
これはたぶん負ける気はしないだろうが
非常に消耗的で非効率な戦いになる。

ああ、いずれにしても、戦争の話は
暗澹たる気持ちになる。
気が重い話であります。

<★★☆☆☆>


映画固め打ち「ミッドナイト・イン・パリ」を見た

2012年07月13日 12時19分17秒 | 映画レビュー

ミッドナイト・イン・パリ


アニー・ホールを見た時から
ウディ・アレン監督作品の映画はいつも楽しみにしている。

今回はパリへの憧れが映し出されたファンタジックな作品だった。
アメリカ人のパリへの憧れとコンプレックスが良く出ていた気がする。
プロットは大人の御伽噺とも言うべきモノ。
ちょっと子供だましぐらいファンタジックなのは嫌いではないが、
『マッチポイント』とか『素晴らしき哉人生』でみられたような
ウディ・アレンらしい、達観したような、でもよく練られた諧謔味が
残念ながら感じられなかった。
そこで「似てる」「似てない」の話になってしまう。
ヘミングウェイって、そんな人だったのだろうか。

キャストは素晴らしく文句なし。
特にマリオン・コティヤール。
すばらしい、美しい。パリジェンヌの鑑。

それにしても、この映画には当時のパリの黄金時代の
アーティスト達がゾロゾロ出てくる、
たとえば、

コール・ポーター、
F・スコット・フィッツジェラルド
妻ゼルダ
ジャン・コクトー
アーネスト・ヘミングウェイ
ガートルード・スタイン
パブロ・ピカソ
その愛人、アドリアナ
サルバドール・ダリ
ルイス・ブニュエル
マン・レイ

なので、映画そのものが、なんとなくそっくりさん
大集合みたいなテイストになってしまうのが玉に瑕。

<★★★☆☆>


映画レビューかためうち。「裏切りのサーカス」

2012年07月10日 10時45分01秒 | 映画レビュー

半年ぐらい前に見た映画を思い出した。

ル・カレの名作スパイ小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を

映画にしたモノだ。

イギリス系のいい役者を揃えた渋いタッチのいい映画だったが

原作は超えられなかったかな、という印象だ。

それにしても30年前ぐらいの牧歌的な時代の諜報機関の感じ。

多分今の諜報活動から見ればものすごくノンビリしているのではないだろうか。

 

ゲイリー・オールドマンの主演ぶりは素晴らしい。

老境を演じて渋みがたっぷりだ。

ピストルズの映画でシド・ヴィシャスをやったとは思えない。

が、実はまだ54歳なのねー。

これから30年ー40年ぐらい、老年役者としてやっていける、

長い役者人生になりそうだなぁ。

シド・シングス(紙ジャケット仕様)
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映画「幸せへのキセキ」を見ました

2012年07月07日 00時21分06秒 | 映画レビュー

 

映画「幸せへのキセキ」を見ました。

 

マットディーモンが妻を亡くして
二人の子供を育てる話であって、
これはまるで先日観た
ジョージ・クルーニー主演の
「ファミリーツリー」の
続編のようだった。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/0c0637a6a9e8870df6fc25d1176411c1

妻を失った後、なにもかもやり直すために
引っ越した先が廃業中の動物園という楽しい話で
基本的にはロッキーのように、
一本道をがんばっていく話。
ただ個人的にはロッキーのようなストーリーは
大好きであって、実はかなり楽しめた。
原題の「We Bought a Zoo」のほうがストレートでいいね。
幸せへのキセキっていう邦題は、
内容とどうリンクしているのか今ひとつであります。

ところでこの映画のもうひとつのキモとして
ヒロイン役でスカーレット・ヨハンソンが出ていて、
これまた美しくてすばらしいのであるが、
なんだかやたらとショムニの江角マキコみたいな
頼れる姉御になっていて、あの可憐だった頃は
もう幻なのかとおもってしまった。

それから子役。素晴らしい!
ファミリーツリーの子役もすばらしかったが、
こちらの子役二人もすばらしかった。

いい映画でした。
<★★★★☆>

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ジョナサン・リース・マイヤーズ,スカーレット・ヨハンソン,エミリー・モーティマー
角川書店

 

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
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そんな彼なら捨てちゃえば? [DVD]
ベン・アフレック,ジェニファー・アニストン,ドリュー・バリモア,ジェニファー・コネリー,ケビン・コノリー
ワーナー・ホーム・ビデオ
それでも恋するバルセロナ [DVD]
スカーレット・ヨハンソン
角川映画

映画「ダークシャドウ」を見た<★★★☆☆>

2012年06月14日 16時04分42秒 | 映画レビュー

 映画「ダークシャドウ」を見た<★★★☆☆>

 

キャストは最高!

みんな素敵でいいし、

役柄的にも極端なキャラという意味ではみんな面白いんだが、

今ひとつヌケが悪い感じがしたな。

面白いか、と言われれば最高に面白いが、

もう一度観るか、といわれると

もういいかな、という感じ。

もちろん映画はそれでいい、

いや、それがいいところ、という考え方もあって

それなら満点かもしれません。

 


映画「ファミリーツリー」を見た<★★★★☆>

2012年06月14日 15時59分34秒 | 映画レビュー

 

 

ファミリー・ツリー<★★★★☆>


先日バンドの練習の後、
メンバーの家族がらみの驚愕する話を聞いたんだが、
そういえばファミリーツリーという素晴らしい映画を
数週間前に見ていたことを思いだした。

妻が大事故で昏睡状態となり
子どもと家族の世話をする話だが、
家族の再生の物語でもあり、
一族家系の物語でもある。

ぜひご覧いただきたいので、
詳しくストーリーは書けないのですが、
昨年妻が入院した私にとって、
家族がいかにかけがえがないか、
普通で平穏な時間が、どれだけ
貴重で幸せに満ちているものなのかを
再認識できました。

とても心の奥底にまで響く
いい映画でした。

ジョージ・クルーニーは、こんなしょうがないオヤジ役がいいと思う。

これもよかった↓

マイレージ、マイライフ [Blu-ray]
ジョージ・クルーニー,ヴェラ・ファーミガ,ジェイソン・ベイトマン,エイミー・モートン,サム・エリオット
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映画「アーティスト」を見た

2012年05月24日 22時11分56秒 | 映画レビュー

映画レビュー、固め打ちシリーズ。

 

映画「アーティスト」を見ました。

 

このコピーにあるように

「ひたむきな愛」がテーマではなく、

テクノロジーについて行けなかった俳優が

「アーティスト」という自己防御で正当化したが、

やはり時代に置いて行かれたという筋が、もっとも正鵠を得ていると言えるだろう。

 

映画はとある理由とシカケでハッピーエンドになっているが、

実際はトーキーになってついて行けずに脱落した映画スターはたくさんいると思う。

 

 

これって、何かに似ている、と映画を見ているときから思っていたが、

現代における、インターネット、そして音楽配信、あるいは電子出版というテクノロジーと

表現者の関係にクリソツだと思うのだ。

 

テクノロジー、あるいはメディアと表現者は表裏一体であって、

良かれ悪しかれテクノロジー/メディアは絶えず進化し、

表現者はその利点を活かして表現をさらに深めていく。

それができない表現者は淘汰される、たとえ旧来のテクノロジーを愛し、

自分がアーティストだといっても、乗り越えられるモノではない。

 

とはいえ、3D映画全盛の時代にあえてサイレントで白黒の映画を作るというのは

非常に野心的で面白いし、これは断じて言えるが、サイレントで白黒であっても

3D映画より面白い映画は作れる、という反語的な意味を持っている映画でもある。

 

無声映画を見て思うのは、音楽の豊穣さだ。

台詞ない映画は、音楽がなければ本当に無音になってしまう。

故に、ほとんどのシーンには音楽が流れており、映画が始まってから終わるまで、

まるで長い組曲のように絶え間なく美しい音楽が流れ続けていて、

それを楽しむだけでも、もう一回映画館で見てもいいかなと思うぐらいだ。

 

抗いがたいテクノロジー/メディアの進化の中にいて、

ちょっと甘い追憶を味わいたい、

レトロスペクティブな映画と言える。

が、いまサイレントで勝負するという斬新さはやはりコンセプチュアルだと言えるだろう。

 

残念ながら筋はちょっと平板だが、

この映画の意義やコンセプトを別にすると、

なんといっても最高の見どころは、主人公の男優が、井上順にそっくりというところだとう。

もう、あの頼りなく明るい笑顔のヌケなど、クリソツです。

 

ぜひ映画館で見ることを

オススメします。

 

名作映画サイレント劇場 (DVD 10枚組) BCP-051
嵐寛寿郎,坂東妻三郎,月形龍之介,大河内伝次郎,阿部九州男
株式会社コスミック出版

ムービーレビューかためうち。 映画『Drive』を見た、です。

2012年05月21日 20時27分38秒 | 映画レビュー

半年ぐらい見たい映画のレビューをしていなかったので

ムービーレビューかためうちシリーズです。

ほとんどの映画はもう終わってしまっていますが

ご寛恕ください。

 

「Drive」

 

あえて全然予備知識を持たずに映画を見るのが好きで

これも予告編すら見ずに見てみたのだった。

 

なかなか面白かったんだが、

前半と後半で別の映画みたいだった。

 

前半は、ジャームッシュのストレンジャー・パラダイスのような、

ぶっきらぼうで不器用な、オフビートなタッチのラブストーリーのようで

非常に好感を持った。

 

が後半は、いきなりもの凄いバイオレントな映画になって、

まぁ血まみれで凄い。

 

一粒で二度美味しいとも言えるが

ハーフ&ハーフとも言える映画だった。

 

主演の男性、とてもよかった。ライアン・ゴズリング。

「ラースと、その彼女」の人だった。

非常にいい役者でした。あの映画もとても良かったなぁ。

 

<★★★☆☆>

ラースと、その彼女 (特別編) [DVD]
ライアン・ゴズリング,エミリー・モーティマー,ポール・シュナイダー,パトリシア・クラークソン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 


映画「僕達急行」を見た。森田芳光の遺作としては<★★★★★>です

2012年03月31日 00時09分54秒 | 映画レビュー

http://boku9.jp/index.html

 

森田芳光監督の遺作となってしまった映画が公開になったので見に行ってきました。

恐らく遺作になるつもりのない、楽しく力が抜けた映画で、

ホームランでも三塁打でもなく、三振でもない、

ライト前ポテンヒットぐらいの、しみじみとした映画だったところが

かえって森田芳光っぽいなと思ったのでした。

映画としては<★★★☆☆>

ですが森田芳光の遺作としては<★★★★★>です。

 

見て思ったのが、僕は森田芳光が自分でも気づいていなかったけど

もの凄く好きだったということでした。なぜだろう。とても心にしっくり来ます。

デビュー作の「の・ようなもの」(秋吉久美子!)も大好きだったし、

「家族ゲーム」はビデオ何度も見るぐらい好きでした。

それから」も。

近作では「間宮兄弟」や「武士の家計簿」がよかった。

 

でも、実はそれ以上に好きだったのが

NHK FMで僕が高校時代に聴いていた

クロスオーバーイレブンという音楽番組で

ある一週、森田芳光がゲストで曲の間におしゃべりをした、

そのテープをなぜか何度も聴いたことを思い出す。

その時の森田芳光の選曲がとても好きだった。

語りの内容は覚えていなかったが話し方も好きだった。

 

まだこれから、というところなのに残念です。

 

そういう思い出見たので、楽しい映画なのに

時々泣きそうになってしまいました。 

 

森田芳光組
森田 芳光
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の・ようなもの [DVD]
森田芳光
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それから [DVD]
夏目漱石
東映ビデオ
武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]
堺雅人,仲間由紀恵,松坂慶子,中村雅俊,草笛光子
松竹
家族ゲーム [DVD]
松田優作: 伊丹十三: 由紀さおり: 宮川一朗太: 辻田順一
ジェネオン エンタテインメント

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い<★★★★☆>」を見ました。

2012年03月09日 23時49分20秒 | 映画レビュー

 

 そろそろ、大震災から1年経とうとしている。

個人的にも家族の病気などいろいろあったので

僕にとっても長い1年だったが、

 一年前から時が止まってしまった、

という方もいらっしゃるだろう。

 

この映画は、不条理に失われてしまった父親の不在が描かれている。

巨大な透明の悲しみを描いた映画だ。

奇蹟も救済もない、そこで何かに頼るのではなく、

たとえそれが幼い子どもであっても。

不在と不条理を受け止なくてはならない。

しかし、人は幸いにも支え合うことができる。

そこに細いが確実な一条の光がある。

 

子役も母役のサンドラ・ブロックも素晴らしい演技。

祖父役のおじいさん俳優は、

非アメリカ人の非ハリウッド映画の方のようだったが

名優としか、いいようがない。

大変素晴らしい映画だと思いました。

 

なんといっても、邦題のセンスが実に素晴らしい。

(それが直訳であったとしても)。

ぜひお勧めします。

 

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
近藤 隆文
NHK出版
Extremely Loud and Incredibly Close
Jonathan Safran Foer
Mariner Books
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [DVD]
クリエーター情報なし
メーカー情報なし