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ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

楽しかった「自由演奏会2006横浜会場」の100人コメントをぜひご覧ください

2006年12月15日 01時50分11秒 | 広告・コピー論・批評
先日仕事(半分は自分の趣味?)で行ってきた自由演奏会2007横浜会場。とても楽しかったんですが、その楽しさを追体験していただけるコンテンツが、僕が編集長をしているヤマハホームページ「おとなを、休む日」http://www.holiday.yamaha.co.jp/で、本日から公開になりましたのでぜひご覧ください。

なんと、一曲丸ごと動画で見られますし、そこではたぶん参加者全員が映っているはずです。

それから、100名もの人に、ショートコメントをもらってそれもパート別に編集してみられるようになってます。こっちはみんな楽しい一言が入ってます。

実際に参加した方はもちろん(ご自分を探してくださいね)ブラスが好きな方ならまた吹きたくなること間違いなし、そうでないかたも思わずラッパを習いに行こうかしらと思えるビデオ、ぜひご覧ください。

以下のアドレスです。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/performance/036/index.html








奥浜名湖愁という素敵な曲を聴いてみたいような、

2006年07月06日 22時54分33秒 | 広告・コピー論・批評

仕事で出張に行く浜松は、偶然にも故郷でもあって、よく帰るんだが、実家に帰っても足がないのでタクシーを使うことも多い。どこのタクシー会社とは明言しないが、親友が勤めているというか会社の中枢にいるタクシー会社があり、そのタクシーを意識的によく使うが、よく驚かされるのは客席のリアシートの前に下げられている広告だ。

いや、これは広告かどうかは微妙だな。もはやある種のアートに近いのかも。

奥浜名湖愁という素敵な曲を聴いてみたいような、怖いような、でも聴いてみたいような、と思っているうちにあっという間に目的地に着いてしまうという、ある意味、素晴らしい効用も持っている、そこまで計算しているのか? おそるべし光タクシー。

PA、それはコンサートを支配する人

2006年03月30日 00時44分52秒 | 広告・コピー論・批評
実は私の仕事のメインは、実は業務用PA機器の広告・カタログのコピーを書くことである。テクニカルライターではないが、それにかなり近いコピーライターかな。意外かもね。

プロフェッショナルのために説明する文章をゴキガキとたくさんぎょうさん書くわけだが、それなら、機材のことを隅々までよく知ってるのかと言われると、知っているような顔をして知らないことが多い(おいおい)、で先日、日頃の行いの良さからか、ある社内的な講習会への参加を許された。それはPAを一から組んで、本番のライブでPAをする、という、恐るべき講習だった。

いろいろ学ぶことの多い、とても実り多い機会だったんだが、なんといってもいちばんビックリしたのは、PAのエンジニアっていうのは、まったくもって自分の判断で「いい音」を作るという職種なんだなということ。考えてみれば当たり前だが、もっと考えてみるとコレは凄いことです。もちろん凄い責任だ。ミュージシャンが孫悟空だとして、PAエンジニアはお釈迦様の手のひらか。とにかくその上でしか踊れないわけだから。


聴衆の聴く音を決めるPAエンジニアってのは、(とくにFOHのこと。モニターミキサーは逆にミュージシャンのもの)いわば自分を聴衆の代表とし、数え切れないほどの決断を瞬時に下しながら音を作っていくわけで、これはもうコンサートという現代の宗教儀式を支配する司祭の立場にある、としかいいようがない。

以前僕が手伝いをしたことがある、日本を代表するミキシングエンジニアであるオノセイゲン氏は「僕はミキシングの仕事で迷ったことはないよ」と言っていたが、たぶん本当だろう。迷っていたらミキシングで良い仕事ができるはずがない。そのくらい瞬時の判断と、ブレのない「いい音」への意志が必要だ。

で、いろいろ学んだ後で、最後に最先端のデジタルミキサーでイベントの本番、一曲だけだがミキシングをさせてもらった。なんつーか、これは本当に気持ちいいね。全能感がある、いまこの場ですべてを支配しているのが自分だ、という神の領域にいるような錯覚に陥る。ま、ビギナーが陥りやすい罠ではあろうが、気持ちの良い罠だ。たぶんもう二度とこんなチャンスはないだろう。
いままでステージの上でギターを弾くことは無数にあったが、所詮手のひらの孫悟空状態だったのね。恐るべし、PAミキサー。







とそうやのシンナーはアンパンにはつかえません。

2005年09月07日 22時16分14秒 | 広告・コピー論・批評
浜松の実家のそばで発見した看板だが、ユーザーの目線に立った、率直で分かりやすい直裁的なコピーが実にすばらしい。デザイン的にもひらがな中心の組み立て、書体の見事さ、一部アカ文字を使う色のセンス、窓に対する看板の置き場所のレイアウトの卓抜さなど、申し分ないものである。
よく街を歩くと、時折、このような天然もので、とてつもなく素晴らしいコピーを散見するが、これは出色である。
ちなみに補足するとこの家は塗装屋で、ペンキが盛大についた大小様々な脚立がこの横に立てられており、ポップアート調、ポロック調であって、アート的にも素晴らしく高く評価すべきものである。

こんな仕事を、してるんです

2005年07月23日 23時05分56秒 | 広告・コピー論・批評
先日、品川でヤマハのシンセサイザーイベント。最近つくったポスターやらカタログやら、いろんなものをここでリリースすべく、“大マキ”で作っていて忙しかったです。上のポスターは『S90ES』というピアノ鍵盤のシンセサイザーで、これがいい音してた。カタログで書いた「いい音」がほんとにいい音だったので安心。



坂本龍一のポスターとか、いい感じでできたなと。

当日は何組かのライブがあったんだけど、ピアニスト三人組のユニット「クレイジーフィンガーズ」が特に面白かった。ロックンロールやブギウギ、ブルースを3人でゴリゴリ弾いたり、バラードでは歌でハモったり、肩の力を抜きつつ、やんちゃなピアノを聴かせる感じ。CDも買ってみようと思う今日この頃。


大人は、とっても長いから。

2005年07月15日 01時41分45秒 | 広告・コピー論・批評
くっそー、巧いぞ。このコピー。JRの、大人の休日のポスター。「大人は、とっても長いから」。恐れ入った。ビジュアルは、吉永小百合。もう勝ちにいってるぜ。

サントリーのカクテルバーの広告キャッチコピーにあった「愛だろ、愛」も、そうカンタンには書けないが、JRの大人の休日のポスターのキャッチ、「大人は、とっても長いから」は、書けそうでなかなか書けない。
これはある年齢以上のコピーライターでなくては書けないし、ある年齢以上のターゲットには強く響くはず。
というのも、たぶん、だがこのコピーは昭和歌謡の代表曲「月がとっても青いから」の本歌どりだから。この歌知らない人、これ以降の話は絶対にわからないので、すいません。
そしてある年齢以上のひとは、このコピーを見ると、無意識に「月がとっても青いから♪」のメロディを口ずさむに違いない。そして歌ってしまったとき、このコピーは圧倒的浸透力で刷り込まれる。本歌どり、パロディは実は「初めて見るコトバ、初めて読むコトバ」という敷居を徹底的に下げている。それが素晴らしい。
理性ではなく、ロジックではなく、それ以前の何かが、自分が知っているものとして快く感じ、浸透させてしまう。気がついたら覚えているというわけだ。強いコピーの秘訣の一つはそこにある、と俺は思うわけです。それに「大人は、とっても長いから」というコピーの示すものは、大人にとって「そーだよな」と心地よく納得できる内容で、JRが訴えたい「大人になってからもぶらりと旅に出てよ」というテーゼを十全に満たしている、しかも社会的に意義もある。というわけでこのキャッチと広告、おそらくコピー年鑑入りだろう。誰が書いているのかな。意外とサンアド、意外と秋山晶か? 糸井氏だとしたら、安定したヒットという感じだが。




企画書が透けて見える広告はつまらない

2005年06月02日 15時21分21秒 | 広告・コピー論・批評
自転車通勤、快調だが、雨がちでもあり、今日なんて電車でも通勤します。会社の最寄りは千駄ヶ谷。駅構内のある大きなビルボードをみて、ひとりごちるわけです。「これ、身も蓋もないこうこくだなぁ」。
これはメモリープレイやーーの広告。最大のライバルはiPod。だから「リンゴ=Apple」を喰う、という絵柄になり、Sweeter oneなんて英語のキャッチがついたりする。「こっちのほうが、甘いよ」と。かじるのは、不思議なことに外人女性。

うーん、まさにこの広告の広告意図を示す企画書が透けて見えすぎる。これなら、Appleにはまけないぞぉ、なんて文字だけのコピーのほうが面白いぐらい。これは、あんまり、というか、ダメだよねぇ。なんて、めずらしく仕事の話をするのは、柄じゃない?

ヨー・ヨー・マの記者会見

2005年05月27日 08時09分19秒 | 広告・コピー論・批評
ヨー・ヨー・マの記者会見に行ってきた。
私はコピーライターであるので、メーカーの開発室にはよく行くが、記者ではないので記者会見には行くことがなく、実は初体験であった。いやー楽しかったな。

ヨー・ヨー・マはレコードデビュー25周年だそうで、その間ずっとソニーの専属契約であったアーティストは少ないそうだ。ポール・サイモンとか?

ヨー・ヨー・マの生の演奏が間近で聴けるという、これまた希有で幸福な体験ができたわけです。その演奏は本当に素晴らしく、現存するチェリストで最高峰だろうなぁ。詳しくは知らないのだが。

オームの報道で有名になったジャーナリストの江川しょう子さんが記者としてヨー・ヨー・マに質問していた。おお、この人が体を張ってオームと闘った人か、と文字書きとして心の中で賞賛したが、質問の内容とその後のPhotoセッションでの舞い上がりぶりは、ただのヨー・ヨー・マファンであって、そのミーハーさがちょっと可愛いな、と思った。すいません。


ゴンサロ・ルバルカバとの対話、公開

2005年05月26日 15時59分10秒 | 広告・コピー論・批評
自分が好きなことを仕事にしていると、こんな幸福なことがあります。(もちろんツライことも多いけど)。ちょっと前にこんな幸福な取材をしました。憧れのピアニスト、キューバの天才ジャズピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバのインタビューです。はじめて見たときには、ここにジャズの未来がある、と思いました。そして、今回実際に話をすることができ、ジャズと音楽の化身のような人だということが分かりました。その時のインタビューがヤマハのホームページArtists_with_Yamahaというページに、そのインタビューが掲載されましたのでご覧ください。

Artists_with_Yamahaのトップページはこちらです。
http://www.yamaha.co.jp/artists/index.html

インタビュー直後みた、ブルーノート東京でのチャーリー・ヘイデンとのデュオのコンサートのレビューをこのブログにも書いています。そちらもぜひご覧ください。
ゴンサロ・ルバルカバとの対話

チック・コリアは、かく語りき

2005年05月24日 12時48分04秒 | 広告・コピー論・批評
「音楽家になることは、充実した人生を送ることです。もし本当に音楽が好きならね。」__Chick Corea

昨日は行き帰りの道中が自転車だった、という話でしたが、本日は本題であるチック・コリアのレクチャーと演奏の話を。場所は日吉のヤマハ音楽院。ヤマハ音楽院とは、ヤマハが運営しているプロを目指す若者たちのための音楽学校で、主にポピュラーやエレクトーンが中心、だと思う。そこに、あのチックが来たわけで、生徒たちは非常に興奮していた。

何が素晴らしかったか。
それは「音楽家になることは、充実した人生を送ることです。もし本当に音楽が好きならね。」という冒頭の生徒に贈る言葉に尽きていた。そして音楽家を目指す若者への、先輩としての大きな励ましと、慈愛に満ちた導き。それがほんとうに真摯で、自分の知っていることは惜しむことなく教えたい、そんな気持ちがにじみ出ていて、これが、本当に素晴らしく感じて、つい涙ぐんでしまった。たぶん僕が生徒たちと同じ側にいたら、泣けてはこないだろう。僕はミュージシャンにはなれなかったけど、音楽は誰にも負けないぐらい愛しているし、なんらかのカタチで音楽や、音楽を愛する人、音楽を志す人に資することをしたいと、心の底から強く思っている。だからいま自分がやっている仕事が好きなのだ。(たとえキツイ仕事でもね)。そのメンタリティがチックと共振したのかもしれない、もちろん非常に不遜な発言で、チックには申し訳ない。

チック・コリアは若くしてマイルス・デヴィスバンドに抜擢され、その後、ジャズ界を風靡したリターン・トウ・フォーエバーを、そしてその後も、ロイ・ヘインズやミロスラフ・ビトウス(よく聴いた)とのトリオ、そしてチック・コリアエレクトリックバンドなどで、常にジャズ界をインスパイアしている、巨人である。現存する3大ピアニストと一般的に語られるのは、チック・コリア、ハービー・ハンコック、そしてキース・ジャレットだろう。キースは現在アコースティックピアノしか弾かないが、チックとハービーはいずれもアコースティックピアノとシンセの両方を駆使するところに特長がある、これはそれ以降の世代のピアニストと大きく異なるところだ。オレ達がエレクトリックジャズを作ったという自負はきっとあるに違いない。
ただ、今回ピアノのチックを聴いて、やっぱりアコースティックピアノのチックのほうが好きだなと思った。
チックで個人的に推薦するのは「TRIO MUSIC」というECMから出ているアルバムである、非常に硬質なピアノがチックの特長だ。2枚組で1枚がモンクの曲、もう1枚がフリー。モンクのほうばかりを聴いていた。