ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

劔岳へ・・・:アイスバーン

2011年06月26日 23時44分26秒 | Weblog
六合目を越え、樹林帯に入ったあたりだったと思う。
道幅が極めて狭く、岩と岩の間に残雪が見え始めた。
そしてアイスバーン状になった残雪も・・・。

5月半ば、標高2000㍍手前。
「そっか、このあたりに来れば残雪じゃなく、氷なんだ。」
そんな当たり前のことが不思議、と言うより自然界の厳しさを少しだけ垣間見たような気がした。
「そうだよなぁ、初めての登山の時だってそうだった。真夏の8月だってのに白馬岳の大雪渓に感動しながらもちょっとビビッったっけ。」

大袈裟な考えかも知れないが、大自然に向かって何らかの形で挑むとき、人は事前に大自然を調べ、それに対応(適応)できる術と、装備を持って挑む。
失敗を糧とし、改良を重ね幾たびと繰り返し挑む。
それでも大自然の力はあまりにも偉大で、驚異で、為す術なく敗れ去る。
自然を相手にすることがいかに困難であるか、その困難を「楽しみ(レジャー)」として形を変えたのが「登山」なのだと思う。

大自然の美しさは、厳しさの中にあり、厳しさの中から生まれる。
たった一箇所のアイスバーンを見ただけなのだが、映画「劔岳」の台詞を思い出した。

ルートはいよいよもって急登攀となってきた。
残雪、アイスバーン、そして岩場。
こうでなきゃ事前の訓練にはならない。
な~んてカッコイイこと言ってる余裕はあまりないのが現実。
もう少しペースを上げなければ、制限時間内の登頂は難しい。

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