「○○さ~ん!」と声を掛けられ振り向いた。
瞬時にポーズを撮り一枚撮ってもらった。
おそらくはこれがジャンでの最後の写真になるだろう・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ef/be2863b09d5e3cfb78972ccb49ebbd8f.jpg)
今にして思えば、最後になるだろうから何かもっとカッコイイポーズでもとれば良かったかかと思う(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5f/9025192a106f892a9a256a8f5216c2ac.jpg)
N君も最後にもう一枚。
テン場へ戻るコースタイムを考えればもう下りなければならない。
後ろ髪を引かれる思いでジャンを去った。
「いつまでも感傷に浸っていることは危険だ。気持ちを切り換えなきゃ。」
そう思いジャンの側壁にへばりついた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/66/c0b46747097dbefa5d55dd6b7eb4d313.jpg)
撮ってくれるのはありがたいが、「ここで撮るのも最後かな」という思いが出てしまう。
いかんいかん!
集中しなければならない。
ロバの耳の下りとなった。
この下りの区間が今回最も慎重に、そして緊張を強いられた区間だった。
下れそうなルートが二つあった。
どっちを選択すべきか・・・。
暫し考え選んだのは左側のルートだった。
本来のルートなのだろうが、右からも行けそうな気がしてならなかった。
「登ることはできても下りるのはまた別」という当たり前のことがプレッシャーとなり、どうしても決めきれない。
「先ず俺が行ってみる。もし無理そうだったら戻って別ルートだ。」
そう言って下り始めた。
見えているスタンスポイントに脚が届くだろうか・・・。
届いてくれれば何とかなる。
その繰り返しだった。
岩を掴むホールドポイントでも何度か迷った。
「ここを掴めても次がどうか・・・」
迷いは言葉には出さなかった。
出せばN君にも影響が出てしまうだろうと思ったからだ。
できるだけポジティブに考え、表情だでも「次があるさ!」みたいな感じで下った。
「おっしゃぁ~! クリア!」
本音を言えばホッとした。
今度はN君の番だ。
上からある程度のポイントは見えていたから参考にはなるだろう。
自分は下からアドバイスを送った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/30/883c1037df7323c82722eb1a84d90348.jpg)
慎重にゆっくりと、ここは一番ゆっくりと動くべきポイントだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/81/3a5e4cac4c6039c9d010e1904b753f64.jpg)
よっしゃ!
そこまで下りればもう大丈夫だろう。
なんとか最大の難所をクリアできたことでお互い顔がほころんだ。
この先にも「馬の背」が待ち構えてはいるが、復路は馬の背を登ることになる。
だが下りと比べればやや楽になる。
瞬時にポーズを撮り一枚撮ってもらった。
おそらくはこれがジャンでの最後の写真になるだろう・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ef/be2863b09d5e3cfb78972ccb49ebbd8f.jpg)
今にして思えば、最後になるだろうから何かもっとカッコイイポーズでもとれば良かったかかと思う(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5f/9025192a106f892a9a256a8f5216c2ac.jpg)
N君も最後にもう一枚。
テン場へ戻るコースタイムを考えればもう下りなければならない。
後ろ髪を引かれる思いでジャンを去った。
「いつまでも感傷に浸っていることは危険だ。気持ちを切り換えなきゃ。」
そう思いジャンの側壁にへばりついた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/66/c0b46747097dbefa5d55dd6b7eb4d313.jpg)
撮ってくれるのはありがたいが、「ここで撮るのも最後かな」という思いが出てしまう。
いかんいかん!
集中しなければならない。
ロバの耳の下りとなった。
この下りの区間が今回最も慎重に、そして緊張を強いられた区間だった。
下れそうなルートが二つあった。
どっちを選択すべきか・・・。
暫し考え選んだのは左側のルートだった。
本来のルートなのだろうが、右からも行けそうな気がしてならなかった。
「登ることはできても下りるのはまた別」という当たり前のことがプレッシャーとなり、どうしても決めきれない。
「先ず俺が行ってみる。もし無理そうだったら戻って別ルートだ。」
そう言って下り始めた。
見えているスタンスポイントに脚が届くだろうか・・・。
届いてくれれば何とかなる。
その繰り返しだった。
岩を掴むホールドポイントでも何度か迷った。
「ここを掴めても次がどうか・・・」
迷いは言葉には出さなかった。
出せばN君にも影響が出てしまうだろうと思ったからだ。
できるだけポジティブに考え、表情だでも「次があるさ!」みたいな感じで下った。
「おっしゃぁ~! クリア!」
本音を言えばホッとした。
今度はN君の番だ。
上からある程度のポイントは見えていたから参考にはなるだろう。
自分は下からアドバイスを送った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/30/883c1037df7323c82722eb1a84d90348.jpg)
慎重にゆっくりと、ここは一番ゆっくりと動くべきポイントだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/81/3a5e4cac4c6039c9d010e1904b753f64.jpg)
よっしゃ!
そこまで下りればもう大丈夫だろう。
なんとか最大の難所をクリアできたことでお互い顔がほころんだ。
この先にも「馬の背」が待ち構えてはいるが、復路は馬の背を登ることになる。
だが下りと比べればやや楽になる。
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