ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

20㎏オーバー(平ヶ岳:4)

2009年10月16日 21時54分34秒 | Weblog
休憩の度にぶっ倒れるように体を横たえる。
先ずは呼吸を整えるのだが、O氏がシャッターを切ってくれている。
残念ながらポーズを決めるだけの余裕が無かった(笑)。
だが見上げればいつの間にか青空。燧ヶ岳の全容も見ることができた。
「おぉ~なんて雄大なんだ」
疲れてはいたが、刹那的な感動の瞬間だったことをはっきりと覚えている。

下台倉山へ着いたときは、予定の時刻を数時間オーバーしていた。
そして真夏の青空。汗がしたたり落ちている。
荷物を軽くしたいのは山々だが、ここで水分を摂りすぎてしまうと、今日の後半の水分が心配だった。
本音を言えば「ゴクゴク」と思い切り飲みたいところを、一口ずつ口に入れ、じっくりと味わうように口の中で転がし、その一口分を数回に分けて飲み込んだ。そしてそれを数回繰り返す。
不思議なことに、それで結構のどが潤ってくるのがはっきりと自覚できた。

ここから台倉山までの縦走は比較的楽だった。
いや、今までがきつかっただけか(笑)。
北アルプスを目指すときは、上高地からのルートが常だった。
梓川沿いに数時間かけて歩くことから始まる。
極端な登りは川を越えてからで、体がそれなりに慣れてからの登りだった。
だから体が慣れる前のいきなりの急勾配の登りは、この時が初めてと言っていい。

話しがそれたが、遅れた時間を少しでも取り戻すため、ペースを上げられるポイントは足を急がせた。
今日の最後に待っている難関までは、できるだけ急いだ。
それでも遅れを取り戻すには十分とは言えなかった。
それだけ予定をオーバーしてしまっていたということ。
O氏に本当に申し訳ない思いだ。