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♪♪ 補聴器生活その後 ♪♪

2019-10-10 14:04:52 | 医療・介護
最近は音が濁って聴こえる感音性難聴がひどくなって好きな音楽が聴いても楽しめなくなって悲しい。

今日は難聴の仕組みのおさらいと難聴者の愚痴を掲載した。









↓上記の記事の情報提供:一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会


初めて使用したOMRONのアナログ式補聴器は両耳で約5万円と価格が安くて電池の持ちも良かったがハウリングには弱かった。現在はアナログ式は片耳だけ故障してしまったので後に仕入れたOMRONのデジタル式補聴器(AK-15)両耳10万円を使っている。しかし、市販の補聴器は普遍的な補正になっているので当方の泣き所である1900Hz付近の音を大きくしてくれることができないのだ。





(今までの難聴経過)

わたしの難聴発覚は障害者職業センターに務めていた2010年の頃からである。もう9年も前のことで団体定期健診で初めて軽度難聴になっていることがわかった。

しかし、そのころは大学教授や厚労省役人との会議を含めて上司との会話にも何不自由なく過ごしていたし、好きな音楽鑑賞も問題なく楽しんでいた。

それがおかしくなってきたのはここ2~3年ほどのことである。不動産屋のアルバイトをやっていた3年以上前の頃は、まだ普通にカーステレオやスマホで好きな歌手やオーケストラの音楽を楽しんでいた。

それが風太郎生活が長くなってきたこの頃、急に聞く音や声が濁るようになってきた。これは感応性難聴が進んだという。ただ単に音量が鈍くなったのであれば伝音性難聴だけの対処で補聴器で音声を増幅してあげれば済む。

しかし音が濁るようなると聴覚神経以降の脳の伝達までの系統に障害が起きていて「伝音性難聴 + 感音性難聴 = 混合性難聴」の障害を持つことになり、眼鏡市場の相談員に聞いても補聴器では完全な補正は無理だとわかってきた。

特にここ1年は感音性難聴が一段と進み、自宅居間にあるオルゴールメロディの掛け時計の音、昔から使用しているオルゴールの着信メロディなど、美しくて音程がはっきりしている曲が、それが現在は音程が狂ってしかもオクターブ上の倍音が混じった高調波のようなノイズが加わった状況で聞こえる。

たとえば、キンコンカーンといった鐘の音色が、音程の狂ったギンゴーンガーンと聴こえるといえば少しは理解していただけるだろう。人の声もだみ声のような聴こえ方で言葉(特に子音)が理解できない状況になりつつある。

むろん補聴器を付けない生耳での状態であるお気に入りのSONYの高級ヘッドフォンで聴いても同じで特に音楽ではバイオリンの合奏曲やクラシックの交響楽が歪がひどく聴けたものではない。好きな音楽CDを多数所有していたので今は聴くに堪えないのは悲しい。

当方が特に聴こえの悪い1900Hzあたりを大きく増幅できるデンマーク製の10チャンネルのイコライザ付き製品で価格は何と両耳で約45万円もする。

6チャンネル製品だと約半分の価格で済むが、肝心の聴力が落ち込んだ周波数領域が補正できなければ使う意味がない。しかし蓄えも少なく年金暮らしになった我が家としてはそのような大金は入院でもない限りおいそれとは出せない状況である。

それに大金はたいても音が濁る感音性難聴を治すことはできない。治すには聴覚神経と脳の聴覚野を新品に交換しなければならない。むろんそのようなことができるわけはないので、あとは死ぬまで耐えるしかないという悲しい事態である。(*_*;

あと近年医学上でわかってきたもっと重大な悩みがある。それは難聴者は認知症の進み方が早いという米国の臨床データである。

難聴になると困ったことに、聴覚野の働きが衰退して脳自身がそのエリアを他の機能に割り当ててしまうことである。そのため補聴器を使ってでも人との繋がりや色々な音の刺激を継続してゆくことが必要らしい。

現在悩んでいることは、高価な補聴器という医療機器を使ってどの程度現状を補完できるのか、明快な答えがない。50万円近くも自腹を切ってでも効果が薄かったでは洒落にもならないからである。

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