味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

学びて時に之れを習う、亦た説ばしからずや。

2015-12-27 10:13:04 | ブログ
第2556号 27.12.27(日)
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学びて時に之れを習う、亦た説ばしからずや。『論語』
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 一度学べば、それでわかったような気がする。しかし、実際には、よくわかっていないものである。ところが、学んだことを折りにふれて復習・練習してみると真の意味がわかってくる。体得するわけである。その体得のよろこびこそ、学ぶことの、まことのよろこびなのだ。20
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 【コメント】『論語』は毎日のブログで、各章ごとにご紹介していますので、それぞれの言葉としては頻繁にとりあげてはきませんでした。
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 でもそれぞれの解釈がありますので、これからは少しずつ取り上げて行きたいと思っています。
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 日本空手道少林流円心会の今年の空手道指導は、昨夜で終了しました。素晴らしい子供たちが集って来てくださるので、大変有難いと思っています。
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 今朝のテレビ報道では、今年一年を振り返って、更に今後を踏まえて種々議論されました。今年、一番の大事件は、フランスのISによる無差別殺人事件であるとして一致しました。それは裕福な人と、貧しい人との二極分化の影響するところも大であるということです。
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 然し、それらを享受するのは一人一人の人間です。そこで時代がどういうふうに進化しても、人間の心をしっかり持って生き抜かなければならないと思います。
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 その教科書が、連日私がご紹介している菅原兵治先生の思想と教科書ではないかと考えます。15年前、小野寺先生が、日本一の教育者だと私に教えてくださいました。
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 その際、『大学味講』『農士道』等々を購入しました。そして拝読してきました。『論語』は10種類、『大学』は5種類本棚に整理されています。
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 『大学味講』は他の『大学』と併読してきましたので、少しは理解したつもりでした。ところが『農士道』は購入後すぐ読みましたが、難解であり、その後読むことを躊躇ってきました。
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 しかしながら平成26年12月14日、『農士道』第一回をブログでご紹介し、平成27年12月14日で『農士道』第358回を数えるに至りました。『農士道』のご紹介が終わるのは来年末ぐらいになるだろうと思っています。
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 この難解な『農士道』をご紹介してきて、大変有益なことを教わりました。今日のブログ冒頭、テレビ対談で今後の地球について、大半が悲観的な予想をしています。戦争によって地球の人類は絶滅するであろうという学者もいます。
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 思うに、菅原兵治先生の説く、「日の本」文化、没我と奉仕の精神で臨めば、これに反対する人はいないであろうと思います。そこで、今こそ、『南洲翁遺訓』そして『農士道』『臥牛菅実秀』をこそ学ばなければならないと考えるのですが、如何でしょうか。荘内南洲会の先生方、如何ですか。
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 『南洲翁遺訓』も大変素晴らしい歴史的遺訓・文献なのですが、一所懸命学んでいるのは、荘内南洲会と味園道場だけだと思います。でも荘内の方々で『南洲翁遺訓』を知らない人たちがたくさんいるということを中澤今日子先生のお手紙で存じあげました。
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 これでは折角の歴史的財産が埋没することになりかねません。そこで私は、味園方式として、『南洲翁遺訓』の原文を拝読・暗誦した後、子供たちが理解しやすいように、それぞれの章に「私の誓い」として紹介するようにしています。
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 荘内南洲会理事長・水野先生、常務理事・阿曾先生、このご提案を一笑に付しますか、如何ですか。私共が元気でやる気がある時に、真剣に議論・対処しなければならない事項だと考えるのですが、如何でしょう。
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 私が提案する「私の誓い」を子供たちが覚えても、長ずるにつれて『南洲翁遺訓』の原文でないと満足できなくなる筈です。これは『南洲翁遺訓』を改竄するとした男の思考とは全く違うということをご理解して戴きたいと存じます。 
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 昨夜の荘内南洲会の忘年会の賑わいが少しく聞こえてまいりました。会場においでの先生方に聞こえる様にと、『南洲翁遺訓』を発表した次第でした。

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『臥牛菅実秀』(第94回)
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 そのとき吉之丞は思わず涙を流していった。
「秀三郎殿あっての御家老です。」
 この当時の実秀は----この当時だけでなく、その翌年に起った戊辰戦争でも、また明治五年の開墾事業においても一貫したことであるが----深い師恩を受けた親敏の子であり、そして中老である松平親懐を、あくまでも正面に立て、自分はその後にひかえて、表面に現れない苦心を傾けていた。そして松平親懐が江戸ツ子から『江戸の団十郎、荘内の権十郎』と謳歌されるに至った見えない原動力となっていたのである。  

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『論語』(第4855)
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 曾子曰はく、堂々たるかな張や、与に並びて仁を為し難し。
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 曾子の言うには、「堂々たる大人物なるかな、子張君は。しかしどうも調和的でないので、一緒に助け合って仁を為すことがむつかしい。

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『農士道』(第371回)
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  畏くも明治天皇の御製に、
    産みなさぬものなしといふあらがねの
         土はこの世の母にぞありける
といふを拝するが、「土」こそは實に萬物を産みなす此の世の母であって、まことに吾等瑞穂国の大御田族(おおみたから)に対する此の上もなく辱き聖訓である。農業的勤労は要するにこの「母」への孝道-----愛敬の道なのである。此事に就いて嘗つて私の感動止む能はざりし一事があったから左にその時のことを載することとする。

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