味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

窮すれば則ち変じ、変ずれば則ち通ず。

2013-10-18 07:35:59 | ブログ

タイトル----窮すれば則ち変じ、変ずれば則ち通ず。第1757号 25.10.18(金)

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 窮すれば則ち変じ、変ずれば則ち通ず。『易経』

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 何事も、窮すれば必ず変化が生じ、変化が起これば必ず通じる道が生じてくるものである。(諸239)

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【コメント】

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 現在、仲間となっている方が、大変な苦境に遭遇し、助けを求めて参りました。一年半前のことです。凡そ1時間半、お悩みを聞きました。当該本人は、その時のご自分の顔の表情等々ご記憶されているでしょうか。

 お悩み事を一通りお聞きした後、おめでとうございます、と私は言ったのです。悩める本人は最初怪訝な顔をしました。人が悩んでいるのに、おめでとうとは何事か、と思ったことでしょう。

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 貴方のお話を伺いまして、それは逆境ということですね。逆境・苦難というものは、天がその人を大人たらしめるために、試練として与えるのです。それを乗り越えたら、まさしく大人となることでしょう、と言っていろいろお話したものです。所謂、凶事を吉事に変えるか否か、それは本人次第です。

 そのくだりを『孟子』から引いて見ます。

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〈天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先ず其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめ、其の体膚(ふいふ)を飢えしめ、其の身を空乏にし、行なうこと其の為さんとする所に仏乱せしむ。〉

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 「天がある人に大任を授けようとするときは、必ずまずその人の身心を苦しめ、窮乏の境遇におき、なにを行っても、すべてその人のなさんとするところに逆行するような不如意をわざわざ与えて試練する。すなわち、「艱難汝を玉にす」るのである。

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 あれから一年半が経過しました。人の一生は不可思議なものです。何もしない人には、何の変化もなく、ただ日々が過ぎ去るのですが。

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 ところが天の命を承けた本人は、そしてご家族は、まさしく天が鍛えるべく待っていたのでしょう。ご家族四人とも日本空手道少林流円心会に入会し、それはそれは、死にもの狂いの修行を展開し出したのです。日本空手道少林流円心会が標榜する「文武両道」の道を。

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 昨年暮れの寒が強い時、道場で少しずつ稽古をしつつ、上半身裸になりました。そこで私が、屋外に連れ出し、サンチンを指導したのです。空手道のサンチンは天風師が説くクンバハカと同じことをするのです。屋外であっても脇には汗が滲んでくるのです。

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 それを了としたのでしょう。その翌朝から鹿児島の北・吉野で裸になり、空手道型等々をやり出したのです。一年半後の現在も連日実践しているのです。

 私の所に来た当初は、悲壮感漂う壮年が、哲人・鉄人へと変貌したのです。そしてご令室様も大変な病状が散見されたらしいのが、一挙に引っ込んでしまったのです。

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 親子四人で毎朝五時半起床。『南洲翁遺訓』を拝読の後、空手道の基本をしてから、それぞれ子どもは学校へ、親は職場へ向かうのです。

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 これをお読みになられた方、私もやりたいとお思いになりませんか。私が勧めるのは、1.お金が要らないこと。 2.すぐ短時間で出来ること。 3.場所を問わないこと、等々です。そしてそれが長い人生における大変な人間的財産となるのです。

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 やるかやらないか、それは貴方の決断なのです。このご家族と、私が実践していることは、『西国立志編』に登場する世界の偉人たちにも負けない修行だと自負しています。

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 労働組合は怠けのすすめをしますが、私たちは、天の命を承け、自分との闘いを演じているのです。労働組合の論理は、人の生命力を弱らせ、人格を蝕む論理だと思います。だから私は、入社当時、こういう連中の言うとおりにしていたら人間がおかしくなると思い、空手道を始めたのです。仕事にしても自ら立ち向かっていかなければならないのてす。

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 人がどう言おうが毀誉褒貶は人の云うにまかせておけばいいのです。実践し続けた人には勝てないのです。

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 子どもたちの為と称して取り組んできた学校教育は、殆ど裏目に出た感が否めません。人間として、強く正しく、勉強にも仕事にも立ち向かっていくことを教えないから当然のことです。だから組合加入率が減少し続けているのです。それでも分からない人間がいるのです。

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 前回のブログにも書いた「人の操履(そうり)は誠実に若くはなし」なのです。

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短歌の紹介

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感謝の念おこらぬ間は人生を  

              真に生きると言い難きなり 華麗 修身教授録 442

  --------------華麗の巻----------

マルクスやレーニンかぶれの連中は 

              偉業気付かず版籍奉還 翫習 『知命と立命』120 

天皇をむやみに謗る甘ちゃんは

              西洋かぶれ範疇違い 翫習 『知命と立命』120

  -----------翫習の巻---------      

身を正し子ども手本となるならば

              素行などなく至誠勤勉 5846 『不動智神妙録』90

無名にし有力なるが本筋と

              無名有力成功秘訣 5847 『酔古堂剣掃』70

生徒会大任拝命慶賀なり

              人世に尽くせ拝命の意義 5848 博庵語録 

生徒会長の拝命天からの

              命令なりき下坐行徹せ 5849 博庵語録

「学校を引っ張る」これは天は否と

              告げたり「お役立ちたいが正(誠) 5850 博庵語録

はじめから下坐行徹し額づいて 

              人様お世話名は永遠に 5851 博庵語録

そこいらの政治家真似はしてならぬ

              金と名誉と叙勲が目当て 5852 博庵語録

世に何が強いと言うて南洲の

              遺訓に勝る名言は無し 5853 博庵語録

人生を謳歌出来るは勤勉と

              真摯忠恕と人世に生きる 5854 博庵語録 

圭登君遊びながらでやりたまえ 

              それが体染み永久に名声 5855 博庵語録 

人間が颯爽溌剌前向きに 

              生きて実在意識貫徹 5856 『運命を拓く』116 

ヒューミラー正しき教え受けたのは 

              艱難辛苦世間学校 5857 『自助論』88

 


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