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速水流 滌源居
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写真は、表門。
速水流は、江戸時代中~後期に速水宗達が創始した茶道の流派です。
その家元茶室は滌源居(てきげんきょ)と云われ、北野天満宮の西側にあります。
アクセス
今出川通に面した北野天満宮の一ノ鳥居に向かって、今出川通を左手(西)に進みます。
途中天神川の橋を渡ってすぐ先、鳥居から約570m先の細い交差点を右折します。
この道を約400m進んだ先の右手に速水流 滌源居の表門があります。
平野神社が見えたら行き過ぎです。
通常中に入る機会はなかなかないですが、初釜のお席にお邪魔しました。
敷地は東西に細長く、最奥の東側は天神川と御土居です。
門に向かって右手(南側)はずっと露地庭で、左手は建物が並んで建っており、すべて廊下でつながっています。
表門から石畳の延段を進むと露地門があります。
露地門の左手には玄関があり、初釜の際はこちらで受付をしました。
中に入って右手に進むと4.5畳+6畳の広間と7畳の縁の間があり、こちらが待合で後ほど茶懐石もこちらで頂きました。
床の間には創始である速水宗達像がお祀りされていました。
露地門の先は飛石になり、この先右手に西園寺邸から移築された腰掛待合があり、先には中門があります。
中門の先には立ち蹲踞があり、左手は寄付の土間席です。
前述の広間の奥の廊下を進むと、この土間席に出てきます。
土間は六畳程、化粧屋根裏で簡素な小屋のよう。
立礼棚を置くと立礼席にもなるそうです。
この土間席の奥に8畳の広間 滌源居があります。
初釜の際は最初にこちらに入って炭手前を拝見します。
床の間は右手に七尺床があり、その左手は地板のままの台面になっています。
点前座左の壁には小さな襖があり、水屋とつながっています。
そして後ほどの濃茶の本席はこちらになります。
立ち蹲踞から先に露地を進むと、滌源居の横を越えて小間 清冲軒(せいちゅうけん)が現れ、さらにその先に奥庭の曲水の園が拡がります。
清冲軒は非常に変わった形をしています。
三畳板入で、まず2畳を雁行状に左を半畳上にずらしています。
その左下の空いた半畳部分に横に1畳が付いているので、逆L字型になっています。
そして右上に空いた半畳が床の間。
L字の内側に水屋があり、Lの両辺の端に給仕口があります。
両端に給仕口を設けることで給仕をしやすくしているようです。
こちらで薄茶を頂きました。
奥庭の曲水の園は最奥に光悦垣のような垣根が中央にあり、左手からは枯山水の石の川が流れ、手前で横断してきます。
苔がきれいで苑路の砂利の黒さとの色のバランスが美しく、また苑路と苔の境目が縄で仕切られているのも景色を引き締めていました。
庭の左手には3畳の待合があり、薄茶の待合に使います。
扉が付いており、火鉢もあるので寒くないです。
初釜では10:00~と10:30~の席があり、どちらも最初は炭点前から。
その後は濃茶席、薄茶席、茶懐石を入れ替えながら進め、15時頃に終了しました。
茶懐石は朱塗りの御膳で出てきます。
食事の最後に白湯とお漬物が出るので、禅宗でのお斎のようにお椀に順に白湯を入れてお漬物でお椀を洗いながらきれいに頂きます。
主菓子は例年川端道喜に花びら餅。
大きさが通常の花びら餅の1.5倍以上と大きく、さらに中の白餡が水様なので懐紙で袋を作って中の餡をこぼさないようにして頂くのがお約束です。
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