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妙心寺6 特別拝観1 退蔵院 方丈 書院 囲いの席(太秦・花園散策11)


写真は、元信の庭

方丈
10名以上で事前に予約しておくと、方丈内部に上がれます(800円)。
また2012年以降の春と秋は特別拝観で方丈内部を公開しています。
2022/12/24~2023/1/9まで、「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」 退蔵院・壽聖院 特別公開で内部が公開されました。

古い襖絵は狩野了慶のものですが、2011年から2022年にかけて村林由貴氏により慎重されました。

庫裏から入ると正面に方丈の礼の間に当たる火の間があり、襖絵は「白梅図」。
左手から室中の間に当たる空の間があります。
内陣には開山である無因宗因禅師像がお祀りされており、襖絵は「雪中柳鷺図」です。
さらに奥の檀那の間に当たる風の間の襖絵は、「青松鴉図」。
方丈の突き当りには元信の庭があります。
通常は方丈の外から斜めに見えるだけですが、方丈より正面から見ると随分印象が違います。
普遍の世界を表す枯山水庭園にするために、常緑樹しか植えていないそうです。
方丈の裏に回り、衣鉢の間に当たる水の間の襖絵は「波濤双鷹図」。
方丈の裏手の枯山水庭園を見ながら進むと、書院に当たる地の間の襖絵は「蓮池図」でした。
これで一周して、庫裏に戻りました。

また方丈の縁側に出ると、如拙の瓢鮎図のレプリカがあります。
本物は京都国立博物館にあります。
小さい瓢箪で、大きなナマズを捕まえようとする禅問答が題材です。
しかし瓢“鮎”図とはいかに。
「鮎」は日本では「あゆ」ですが、中国ではナマズ=「鮎」。
「鯰」は和製漢字なのだそうです。
中国でアユは「香魚」と書くそうです。

2015年4月の陽春の昼という食事付き特別拝観で、書院と書院に付属するお茶室 囲いの席に行きました。
庫裡から中に入ると正面が方丈です。
方丈の手前を右折して、中庭を越えた奥が書院です。
書院は大きな広間です。
その書院の床の間の隣りが土壁のように見えますが、実はこれが襖になっており開きます。
この奥に水屋があり左隣りに2畳台目板の間のお茶室 囲いの席があります。
貴人口は書院と方丈の中庭に面しています。
妙心寺では江戸時代は茶道が禁じられていたため、このように密かにお茶室が造られたそうです。




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