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聖護院門跡3 積善院凖提堂(岡崎散策25)


写真は、右が本堂

積善院凖提堂(しゃくぜんいんじゅんていどう)は、聖護院門跡の東側にある塔頭です。

場所は聖護院門跡の表門を春日北通に沿って東へ進みます。
聖護院門跡の敷地東端、須賀神社の向かい側あたりに積善院凖提堂の表門があります。

表門をくぐると右手に寺務所、左正面に本堂があります。
本堂には本尊の凖提観世音菩薩や不動明王(重文)がお祀りされていますが、通常は本堂の内部には入れません。
本堂の左手のお堂には、役の行者像などをお祀りしています。

この奥左手には“お俊伝兵衛供養塔”があります。
これはお俊と伝兵衛が、聖護院の森で心中しようとした近松門左衛門の浄瑠璃にちなんだものです。

さらにその奥には“崇徳院地蔵”をお祀りしたお堂があります。
”崇徳院”=”すとくいん”が、”ひとくい”となまって”人喰い”地蔵と云われています。
こんな名前を付けられる崇徳天皇って、存命中は言うに及ばず死後も損な役回りです。

五大力尊法要
通常は非常に静かなお寺ですが、毎年2/23の五大力尊法要の際には様相が一変します。
まず門の前では山伏さんが法螺貝を吹き鳴らしておられます。
本堂内で読経がおこなわれますが、開放されており誰でもお参りができます。
しかし内陣には掛け軸が掛かっているので、本尊の凖提観世音菩薩像は見えません。

また境内では五大力さんのお札・お守が売られています。
そしてかす汁が無料接待されますが、14時頃にはなくなります。

また門前の春日北通にある聖護院八ッ橋のお店でも、きなこ餅やぜんざいの無料接待がありました。

特別公開
2019年春(GW)の非公開文化財特別公開で、宸殿や書院と共にこちらの本堂も公開されました。
本堂内陣中央には像高約4m、本尊の凖提観世音菩薩像が、その前には重文の不動明王像がお祀りされていました。
内陣右手には元は才知院の本尊であった弁財天女尊像がお祀りされています。
内陣左手には内側から元は定泉院(ていせんいん)の本尊であった役行者像、荼枳尼天像(才知院)と地蔵菩薩像(定泉院)がお祀りされていました。

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コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
(;>_<;) (maybe)
2013-02-24 10:19:18
間違いなく目の前を通ってますが、ありましたかね。。。あるんでしょうね。

須賀神社は交通安全のところだったような

逆サイドは見ずに通り過ぎちゃったのでしょうかね。
 
 
 
maybeさま (WAN)
2013-02-24 11:46:01
細かいですが、交通安全は須賀神社というよりも分祠されている交通神社の方ですね。須賀神社は、須賀神社・交通神社で表記されていることが多いです。

こちらの交通神社、八幡市にある飛行神社・京都御苑の京都観光神社などは名前が珍しい神社ですね。
 
 
 
失礼しました。 (maybe)
2013-02-24 12:56:30
須賀神社の境内のなかに交通神社があるということですか。


交通安全はいらないけど商売繁盛はいるかも。それより金戒光明寺に急げ!でしたのでよく読んでいなかったのですね。


積善院凖提堂もあるし再訪しようと思います。

 
 
 
maybeさま (amadeus)
2013-02-24 21:50:47
聖護院門跡の塔頭なので本編に入れましたが、
正直通常時に
「わざわざ行くほどでもない」
ような気がします。
 
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