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2014 2/15の拝観報告6 最終(本圀寺 涅槃図)


写真は、涅槃図

WAN先代と2人で久田家を後にして、徒歩で烏丸御池へ。
地下鉄東西線で、烏丸御池駅から御陵駅へ。
向かったのは涅槃図公開のある”本圀寺”です。
御陵駅から本圀寺までの道は結構ヤヤコシイのですが、2人とも初めてではないので直行です(笑)。

さて少し小雨が降る16:20頃。
他には誰もいません(笑)。
あまつさえ本堂は閉め始めておられました。
寺務所でお伺いするとなんとか開けて頂けました。

最近知ったのですが、本圀寺の本堂と大師堂は通常から500円で拝観できるのですね。
この日は+涅槃図公開で2000円です。

詳細は明日の本編で掲載します、

感想です。
以前は仁王像も鐘も”黄金”でしたが、既にそれは改められています。
確かにアレはキビシかったですね(笑)。

それにここの涅槃図は、写真のように”横長”で珍しいですね。
大抵の涅槃図は縦長でしょう。
ですから通常はたっぷり下1/5ぐらいを占める”動物エリア”がキチキチです(笑)。

それ以外にも様々な寺宝やBがありました。
妙顕寺と並んで京都に2つある日蓮宗総本山の1つですので、是非皆さんも1度行ってみてください。
御陵駅から微妙に遠いのが難点ですが(笑)。

17:00過ぎに本圀寺を後にして、WAN先代と帰りました。
なかなか充実の日程でした。

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久田家 半床庵


写真は、外観。

久田家は堀内家と共に表千家の脇宗匠で、久田家から表千家の宗匠も複数輩出しています。

アクセス
烏丸御池から東へ進みます。
4つ目の高倉通との交差点を左折します。
左折して1つ目の押小路通を過ぎ、約100m先の左手に久田家があります。
玄関は結構地味です。

予約をしておくと、1人1000円で露地やお茶室を見学できます。
また2000円で呈茶付きの見学会をインスタで、時折募集しておられます。

左手の表門から入ります。
玄関前露地の石畳を進み、奥の右手玄関から中に入ります。
玄関間を経て右手進むと、正面が広間、右手の廊下を進むと半床庵があります。

まずは広間で点出しの呈茶がありました。
広間は手前が4畳の相伴席、中央が8畳、奥が6畳間でした。
8畳間には床の間と琵琶床があります。

半床庵への廊下を進み、まずは控室に入ります。
この廊下の左手に、水屋と入側(いりかわ:縁座敷)がL字型にあり、L字に挟まれるように7畳の広間があり、控室はL字の入側の外に当たります。
控室は2畳+台目2畳で、船底天井でした。
基本は不審菴の写しなのですが、細部が久田家3代目の宗全好みになっているそうです。
例えば7畳の広間も正確には6畳+台目1畳で、入側も台目4畳など、台目をたくさん使用しています。
また7畳の広間の床の間は小間(4畳半以下)の仕様になっているそうです。
それはここが稽古場でもあるため、多くの人に小間の雰囲気で教えられるようにしているのだそうです。

7畳の広間の奥に廊下を挟んで”半床庵”があります。
ここも点前座は1畳、中板を挟んで台目2畳と1畳の構成です。
下地窓も上下2つの中心を敢えてずらしているそうです。
天井は点前座が蒲の落ち天井、1畳の客座は網代、台目2畳は化粧屋根裏です。

露地庭園は、控室、入側と半床庵に接して細長く続きます。
一面苔で飛び石があるのですが、灯籠などの周りには敢えて松葉が敷き詰められています。
訪問したのが冬でしたので、寒さから苔を守るためになされる”敷き松葉”です。
外腰掛を挟んで半床庵の躙口の正面に出ます。
ここには非常に大きな蹲踞が、違和感なく設えてありました。



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