晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

今年の雪は参ったぜ 2/20

2018-02-20 | 日記・エッセイ・コラム

2018.2.20(火)晴れ

 今年の雪は参ったぜ!なんて言うと北陸や東北の日本海側の人には笑われてしまうが、参ったのは降雪ではなくて水道の検針である。実は水道の量水器は雪の多い所はちゃんと家の軒下などに設置されていて問題は少ないのだが、担当する地域の多くはまるで雪のことは考えずに設置されているもんだから雪が積もるととんでもないことになる。特に屋根からの雪が集中するところに設置されている場合は、1m以上の雪を取り除く必要があるのだが、落下時の圧縮でカチンカチンな上に降雪後の寒波で氷山状態になっている。事前に往年のピッケルとショベルで秘密兵器を作る。

我が家の例、こういう感じで量水器を掘り起こす。古民家ではこんなもんじゃ無い。
昔のピッケルが役に立つとは思わなかった。

 ところがこんなもんじゃ追いつかない、でどーするかって?備中鍬ってやつを借りてきてガンガン山をつぶしていく。普段なら数分で終了する検針が20分、30分とかかる。この時期検針単価は10円近く上がるのだがそういう感覚ではやってられない。ボランティア精神にのっとって掘り進むのだが、時間はどんどん進んでいく。どうしようも無いところは飛ばして最終地点まで進む。普通3日のところが5日かかっている。6日目にやり残した8軒を雪スコップ持参でやっつける。もうこうなったら意地の世界だ。
こういう家はすべて常時不在の家である。住んでる家はそれなりに対応をされているのだが、住んでいない家は雪が降ったそのまんまだからつらい。

これは水道を引いておられない家だが、不在の家はこんな感じ。
 もう一つ困ったことは漏水の処理である。今期の冷えは強烈で、マイナス8℃、9℃が数日続いた。普段の数十倍の漏水があり、一つ一つ対処するとこれまた膨大な時間となる。しかしこの仕事は人のためになる仕事だ。手を抜くこと無く丁寧に対応する。いやあ、今年ほど充実感のあふれる検針もなかったものだ。

コメント
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