2009.7.2(木)雨、曇
自転車旅行しているときに目的地に着いたらまず博物館、郷土資料館を訪ねることとしていた。その町を理解するにはその町の歴史をたどるのが手っ取り早いのだ。大抵の町にはそういう施設があるが、地方では訪れる人も少なくほとんど貸しきりでみることができた。数百件の資料館を見ていながら、自分の生まれた町や住んでいる町の資料館には行っていない。先日生まれ故郷の資料館に行ったが見学せずに一部資料だけ購入してきた。なぜって、一人で訪れていないからだ。人と一緒だと落ち着いて見ることは出来ないし、時間ばかり気になるので、余裕があるときに一人で訪れるべきである。郷土資料館には必ずその地の郷土史がある。大抵箱入りの分厚い本でとてもその場で見ることは出来ない。雨で動けないときに図書館に行ったり宿にあるのを読んだりしていた。役場や市役所の編集委員が何年にも渡って編集されたものでこれほど面白い読み物はない。難点は値段が高いことである。もちろんそれだけの価値のあるものだが、ちょっと手がでない。どの村でも住民向け、図書館や資料館、役所向け、歴史の研究者向けなどある程度製本されるようで、大概在庫が残っている。例えば綾部市など昭和50年代に発行されているが、いまだに在庫がある。定価は一冊4,000円で、今でもこの値段だから当時は相当の金額だったろう。
三冊セットだと10,000円で購入できるそうだ。同様に三和町史は一冊6,300円、三冊セット17,850円だそうだ。
沖縄の宜野座村は阪神のキャンプで有名だが、この資料館で宜野座村誌を販売していた。多分全部で4,5巻あろうかという大作だったが、3,000円のところを900円で販売していた。沖縄の文化、習慣、特に葬制には興味があったので3巻民俗、考古編を購入した。在庫品に関してはこういう販売をして欲しい。
安く買えたのはいいが、自転車旅行には大変な荷物となった。
ところがネット上の古本市場ではとんでもない値段が付けられているのである。綾部市史でも最低で3冊セット8,000円、高いものは4万円なんてのもある。新品が10,000円で売られているというのにだ。
仕方がないので当分図書館にでも通って読むかなと思っているが、そう思いながら一年がたってしまった。やはり自宅でないと読めないのだ、図書館で借りて読む方法もあるが、返却時期が気になったり見たいときに手元にないという状況がどうもいただけない。なんとか安く買えないものか。
そんな時ネットで三和町史上巻3,000円と定価の半分以下のものを見つけた。さっそく購入手続きをしたら、上巻でなくて下巻だったようでさらに1割引の2,700円となった。まっこんなしてなるべく安く手に入れようと努力しているわけだ。
しかし最も読みたい郷土史は上林の三村のものである。綾部市史は三村合併後の発行なのでもちろん上林地区の記載もあるがやはり綾部市全体の記述となるので内容的に希薄となるだろう。大体上林三村の郷土史が存在するものなのか、資料館や図書館に行けばすぐに判明することだけど今すぐに出かけることが出来ない。ネットでしらべていると、京都府資料館データで口上林村誌は1951年発行で発行元は綾部市口上林支所、頒価不明で中上林村誌は1957年発行、発行元は中上林村役場、頒価200円とあるのだ。不思議なのは発行元で口上林村は1950年に綾部市となっているので支所の発行でいいのだが、中上林村は1955年に綾部市となっているのに発行元が村役場となっていることだ。既に編集製本が終わってから合併となったのだろうか。
府資料館には奥上林村誌は無いようだが、いろんな文書に奥上林村誌によるなんてのが出てくるので存在することは確かの様だ。ことほど左様にお客さまのDさんが「奥上林村誌ならうちにあるで」ということで、後日貸していただくこととなった。そろそろ郷土の歴史散歩も始めてみようか。
【作業日誌 7/2】
何にも無し
今日のじょん:遅い梅雨が始まって雨の日が続いている。以前はレインコート着るのは嫌だが散歩は行く、という態度だったが最近は徹底的に雨が嫌なようだ。朝起きて雨が降っていると私が起きてきても喜びもしない。しらっとした顔をしている。もちろん尻尾振ることもない。「行くか?」というとのそのそとサークルに入って座り込んでしまう。無理矢理引っ張りだして、無理矢理レインコート着せて、無理矢理散歩に連れ出す。嫌ならほっとけばいいんじゃないの?
雨の散歩は行きたくないワン。