東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

じゃがいもに学ぶ

2017年11月03日 21時14分39秒 | 音楽

 野菜のじゃがいも、、ではありません。山形の「合唱団じゃがいも」です。紛らわしくてすみません。折しも文化の日の今日、リハーサルを見学させて頂く機会に恵まれたのでした。

 リハーサル室に入ると、皆思い思いに動き易い服装で、仲間と談笑しています。「リハーサル室」というだけで緊張感を抱く習性が身に付いてしまった私ですが、この感じ、なんだか記憶にあります。そういえば大学時代のサークルの雰囲気が似ているかも。誰に言われたわけでもなく、音楽をしたくて集まり、これから始まる時間にワクワクしている。そういえばすっかり忘れていたなぁ、こういう気持ち。なんだかリハーサル前からジーンとしてしまいました。

 今日の練習演目は、林光さんの「ねこのくにのおきゃくさま」。振り付けをされた先生の熱い指導が入ると、皆みるみる変わっていく様は、目を見張るものがあります。体を動かしつつ手拍子を打つシーンがあるのですが、どういうイメージで手を打つのか。即興で考えた動詞「潰す」「はじく」「開く」「飛ぶ」「捕まえる」「流れる」のイメージで各々手拍子を打っていくと、それぞれの音にも変化が伴います。だんだんスピードについていくのが難しくなって、手拍子だけとか腕だけとかに意識が行っている時と、全身でそれを表現出来るようになっている時とでも、もう音が全然違うのです。

 思えば音楽の発生も、きっと神に捧げる祈りだったり、祝いの気分であったり、何かしらの舞踏のような動きが伴っていたはずです。どちらが先ということではなく、それらが一体となったところに、表現の根幹となるものがあるような気がします。生き生きとした皆さんの表情も含め、おおいに刺激を受けた時間となりました。きっと本番も素敵な舞台になることでしょう。(仕事で行けないのが残念。。。)じゃがいもの皆様、ありがとうございました!

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