里の秋

この状態を栗が笑（え）んだと云ったように思う。
風が吹いた朝は栗拾いのチャンス、朝早く大きな栗の木の下に通ったものだ。

台風一過 常念

久しぶりにすっきりした常念に再会
槍ヶ岳はまだ雲の中

萩

急に冷気が漂って、秋雨に萩が戸惑っている

ウコン 良薬は苦い

二日酔いに効くからと昨年ウコンの球根を貰った。
二日酔いするほど酒が強くなりたいといったら、飲む前にウコンをかじれば良いと言う。
試す機会もなく、球根を庭先に埋めた。
忘れていたら芽を出してぐんぐん成長している。

ツリフネソウ 小人の帽子

突然思い出した。
花のくるくると巻いているところを引き抜いて、小人の帽子に見立て、指人形のように指先に挿して遊んだ景色を思い出した。
小さな瀬音とサワガニ、ツリフネソウのユニークな形が連鎖して、６０年前に仕舞い忘れた記憶がとび出してきた。

サトイモのある景色

台所の隅で、食べ残したサトイモから芽が伸びていた。
春先小さな流れの縁に移したらこじんまりと成長した。
南の国で見かけるような景色である。

九月の飛翔

鷺草がようやく開花した。
東雲の空　細い眉のような月に向かって飛翔する。