はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

激走!!鳥取ツーリング8 投入堂2

2022年07月17日 21時31分25秒 | ツーリング(バイク)

最初は、ペースも違うだろうし、別々に行けばいいや、と思っていたのですが。。。

せっかく何かの縁でこうなったのだし、悪い人でも、しゃべりちらすうるさい人でも、無愛想な人でも無かったので、ボチボチ話しながら歩きます。

愛媛県の方でした。

近くの温泉に泊まっているそうです。

その方も、最初からここに来るつもりではなく、ふらっと立ち寄ったのだそうで、サンダル履きでした。

実は、投入堂まで行くのにはちゃんとした靴を履いている必要があり、受付でチェックされます。

で、サンダルやハイヒールなどの歩きにくい靴の人はわらじを購入することになります。

自分のバイク用の靴はトレッキング用の靴なので心配ありません。

連れの人はわらぞうりを購入、靴ずれ等もなく、最後まで歩ききりました。
ちょっとうらやましい感じがしました。。。

せっかくなので、記念に買って登っても良かったかも。

 

白いタスキを渡されて、出発、、、の前に。。。

自分は一応ペットボトルの水を持って来ていますが、連れの人はふらっと立ち寄っただけなので、何も持っていません。

二人で水場の水をがぶ飲みしておきました。

さて出発です。

ちょこちょこ会話をしながら進みます。

「旅行ですか」

「はい」

「お一人で」

「はい」

「一人は気楽でいいですよね」

「まぁ、、、」

「どこに泊まってるんですか」

「三朝温泉です」

「おぉ、ダム湖の温泉で有名なとこですね!!(すみません、湯原温泉と間違えてました)」

「そうなんですか、知りませんでした」

「この次はどちらへ?」

「ずっと三朝温泉にいます」

「へぇ~お気に入りの温泉なんですね」

「放射線が多いんです。。。。実はがんで療養中で・・・」

「あ、そうなんですか」

ちょっと立ち入ったことを聞いてしまいました。。。
こういうときはどうしたらいいのか

少なからず動揺してしまいましたが、とりあえず普通、普通に。。。

「岐阜県の恵那にろうそく温泉というのがあって、放射線含有量は日本一らしいですよ」

「へぇ、そこは知りませんでしたね」

とにかく、気を遣われるのは嫌だと思うので、普通を心掛けて、一人でつらいと思うので、少しでも気が晴れるように話しました。
と言っても、自分は話下手で会話が苦手なので、会話もとぎれとぎれだし、どこまで効果があったのかは分かりませんが。。。

 

今から思うと、病気のことを話してくれたということは、もう少し突っ込んだ話をしても良かったのかなぁ

病状についてちゃんと聞いて、そのうえでそれなりの話をしたらよかった。

どこまで踏み込んだらよいのかわからず、怖くて結局最後まで聞けずじまい。。。

なので、会話も中途半端に病気に触れて、様子を見て、という風になってしまいました。

一番よくなかったのかも。

病状が分からないので、どういう励まし方をしたらよいのかも分からないので、そういった言葉もかけられず。。。

ちょっと後悔。。。

でも、最後まで普通に接してくれたので、まずい対応はしていなかったと思います。
そう願います

 

降りてきたらお昼時でした。

せっかくなので、お昼を一緒に食べることにして、近辺でおそらく一軒しかない食事処へ。
お店に入ると、「50分待ち」の札が・・・

50分かぁ。。。

でもこれも何かの縁、やっぱり食べていくことにしました。

待合室で待つこと50分。

お座敷に案内されるかと思ったら、食事が運ばれてきました・・・

「え、ここで?!」

バスの時間が15分後に迫ってきているので(これを逃すとまた当分」来ない)急いで食べます。

とちもち入り天ぷらうどんに、名物の三徳豆腐が付いていました。

とちもちは揚げてあったのかなぁ、、、忘れましたが、少し甘くて意外とおいしかったことは覚えています。

しかしゆっくり食べる間もなく、かき込んでバス停へ。

ほどなくバスが来て、お別れです。

短い間でしたが、一人で登るのと違って楽しかったです。

ありがとうございました。

なかなか思ったことが言えなくて、もう少しましな対応が出来たらよかったのに。

何かの縁でこうなったのですが、これに何かの意味があるのだとしたら、自分に何か使命の様なものがあったのだとしたら、、、

その人の心に何か安心感や希望の様なものを生じさせることだった気がします。

心が通う人ならそっと寄り添うだけでいいかもしれませんが、この短時間でできること・・・

それが何だったのか、今でも分かりません。

何も言わず、気も遣わず、淡々と普通に接して、これで良かったのだろうか。

ベストではなかったかもしれないけど、それで悪くはなかったかもしれません。

でも本当は言いたい言葉があったのです。

無責任な言葉の様な気がして言えなかった。。。

でもやっぱり言っておけばよかった。

「大丈夫ですよ、きっと治りますよ。」

投入堂の法力と放射線と意志の力がガンを駆逐し、元気になられることを心からお祈りしています



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おおばかめぐみ)
2022-07-18 20:45:12
こんばんは。

たまたま一人できていたという偶然での出会い、よい思い出になりましたね。
その方もよい思い出になったかと思います。
病気のことも話してくれたってことは気を許してくれたんでしょうね。
Unknown (はるにわ)
2022-07-18 23:15:19
おおばかめぐみさん
ありがとうございます。
最低限のことしかできなかったので、50年以上も生きて来てるのに、人間としてはまだまだですね。。。
せめて良い思い出になってくれてればなぁ、と思います。

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